子ども建築塾2023年度 後期第1回「いただきます島」課題レクチャー

2023年11月15日

10月28日(土)に行われた、後期第1回の授業の様子をお伝えします。

前期が終わり、久しぶりにスタジオに入ると何やら「ひょうたんのかたち」をした島の資料が配られました。タイトルは「いただきます島」。

今年は、明確に「食」というテーマがある課題です。席に着くと、好きな食べ物の話が子どもたちから聞こえてきます。もうすでに盛り上がっている様子!

みんなが揃ったらまず太田先生のレクチャーがありました。
前期はいえ課題でソリストでしたが、後期のまち課題はオーケストラ、各自見せ所を保ちつつ、みんなで合わせる練習をします。

今回の課題は、イラクにある家族島の集落をモデルに5つの島を5つのグループで設計します。1グループあたり20人(4~5家族)が暮らし、それぞれの島で4つの食材が生産されています。その食材をベースに自分たちの島でできる「最高の料理」とその料理を食べる「最高のロケーション」を考えます。

「命をいただくこと」、「調理をすること」とはどう言うことなのか、課題を通して考えられたらいいですね。

太田先生の最高の料理、思い出すのは何を食べたかではなく…
なんと、その「ロケーション」だそうです!リオデジャネイロの端っこで海を眺めて食べた料理が最高だったそう。他にも「とびきりののロケーション」の例でトスカーナ野葡萄畑の前で長机を並べて食べたイタリアンやオペラハウスのアプローチで優雅に食べるお食事が紹介されました!素敵ですね!

太田先生からTAに少し難しいお話が。
視点場と視対象を意識しよう!見る側と見られる側を認識することですね!

本日いらっしゃっていた伊東先生からも注意点が4つありました。
・単品ではなく、〇〇料理を考えよう!
・ソロではなく今回はグループで考えよう!
・1/50スケールを意識して考えよう!
・食事する風景が大切になるからよく考えよう!

初回の授業では、最高の料理をつくるための食材をくじ引きで決め、どんな料理が作れるかメニューを考えます。くじでは、炭水化物、タンパク質、脂質から一つずつ選び、作物は1つ自分たちで考えます。子どもたちは何が当たるかワクワク。候補には、砂糖、醤油、大豆、米、小麦、肉牛…などがありました!

何を生産するか決まったら、早速どんな料理を作るかグループごとに挙げていきます!
何が作れるかな。和食、中華、イタリアン、インド料理。。。
マイナーな料理までみんな知っていて驚きました。

あっという間に机がメニューの付箋で埋まりました!初回はたくさんのアイデアを出せましたね。

先生から最後にアドバイスとコメントをいただきました。
・季節の食材を使ってみる。
・自分で料理を作ってみる。
・作る過程を見せる。
これらを意識できるといいですね!

次回はどのような設備が必要か、どのようなロケーションで食べるか考えます!敷地模型も使ってイメージを膨らませるの楽しみですね!

千葉大学2年 杉本新奈