[福岡]伊東子ども建築塾「動物と一緒に暮らすいえ」発表会

2023年11月21日

こんにちは!8月26日(土)に行われた、最終発表会の様子をお伝えします。

さて、今年が初年度となった福岡での伊東子ども建築塾、一期生の発表会です。

子どもたちには早めに集合し、TAと原稿の確認をしたり、プレゼンボードの見せ方を確認したりと、各自思い思いの過ごし方で発表に備えました。中間発表の時は、緊張してしまった子も多かったように感じましたが、今日の子どもたちは落ち着いて自分の準備に集中できているように見えました。むしろ、TAの方が緊張してそわそわしていたかもしれません。

そうこうしているうちに時間になり、いよいよ発表がはじまりました。

今年のテーマは「動物と一緒に暮らすいえ」。子どもたちは4月に開講してからこの日まで、それぞれが選んだ動物と共存して暮らす方法をじっくりと考えてきました。これまでの成果を模型やプレゼンボードにまとめ、2分の発表時間の中で工夫しながら発表をしてくれました。熱意のこもったプレゼンボードや模型はとても見応えのあるものばかりでした。また、模型やスケッチの素晴らしさに講師席が沸く場面もありました。

発表や講評の際、子どもが言葉に詰まると横に立っている担当TAがサポートをするなど、協力して乗り越えようとする場面も見られました。

伊東先生は、「『動物と一緒に暮らすいえ』というテーマに対して、動物と人間がどうコミュニケーションをとるかしっかり考えられた作品が多くて良かった。今までは自然を排除するように建築が建ってきたけど、これからは自然の中にどういう風に建築を建てれば動物たちと仲良くやっていけるか考えることがすごく大切。動物という視点と人間という視点を行ったり来たりすることを私たちはつい忘れがちだけどとても大事なこと。僕たちも初心に返る必要がある。」と子どもたちだけでなく私たちも気付きを得る機会となりました。

末廣先生からは「着眼点が面白い作品ばかりだった。実際にはできなくても空想は世の中の役に立つアイデアへと繋がる可能性を秘めている。大人になっても今回の課題で培った想像力を忘れないでほしい」と講評があり、ハッとさせられました。

講評会の後には個人賞の授与と写真撮影を行いました。

その後、懇談会が開催され、子どもたち同士でおしゃべりしたり、TAと子どもたちが話したり、普段は接する機会の少ないご家族の方々が交流したりと、楽しい時間を過ごしました。

「リサーチやストーリーの組み立てをすること」「スケッチや模型を通してアイデアをかたちにすること」「自分の言葉でプレゼンテーションをすること」など、子ども建築塾で学んだことを今後も活かしてもらえたら嬉しいです。

TAにとっても、多くの学びを得ることができ、実りある機会になりました。

みなさん、本当にお疲れさまでした!

九州大学大学院 1年 塘口慧