[福岡]2024年度 伊東子ども建築塾 第3回授業
5月11日(土)に行われた伊東子ども建築塾 福岡第3回の様子お届けします。
今回の授業では、『風についてイメージをふくらまそう』ということで、前回たくさん出てきた風についての言葉を参考にしつつ、それぞれ自分が好きな風、面白いと思った風を絵に描いていきました。
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宿題で考えてきた『かたちや絵にしたら面白そうな風』のスケッチを元に、クレヨン、色鉛筆、パステル、綿、不織布、風船、マスキングテープなど、たくさんの画材を使ってアイデアを紙に表現していきます。
見えないものをかたちにするという、難しいプロセスですが、「何で描いてみる?」「こんなのはどう?」「これおもしろいね」など、TAや講師の先生方からの声掛けやサポートを受けて、どんどん描いていきます。
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途中で手が止まってしまうこともありましたが、工夫を凝らし、手を動かしながら考えたり、言葉やイメージを書いて表現したりと様々に取り組んでいました。他の子の作品を見て刺激を受けることもあったようです。様々な画材を駆使して立体的な表現を試みる子どもたちもいました。
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また、風そのものをかたちにするだけでなく、その周りの風景や風が人に与える感情などを表現しようとする子もいました。
子どもたちが深く考えながら、自分なりの風や感情を一生懸命に表現しようとする想像力とあきらめずに頑張る姿が素晴らしかったです。
完成した絵を、【やさしい】―【強い】、【自然】―【人工】の2つの座標軸の上に、貼り分けていきました。
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子どもたちへのサポートの合間に、TAと講師たちも思い思いに制作に参加しました!
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出来上がった絵は、なんと全部で約130枚!
「ブラック企業の風」「おでんの風」「移ろう風」「染まる風」など、面白い風もありましたが、「海の風」「山のやさしい風」など身近な自然の風もたくさんありました。
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子どもたちはそれぞれこの中から自分が好きな風の絵を4枚選び、なぜその絵を選んだのか、自分の考えを深めていきました。
好きな理由をうまく言葉にできずに悩む子どもたちもいましたが、その葛藤を通じて、自分の感じたことや考えを言語化する難しさと向き合っていました。
感情を言語化し、表現すること、さらにそれをかたちにすることは大人にとっても難しい課題です。自分の中にある抽象的な感覚や感情を言葉にするには深い自己理解が必要であり、そのプロセスには時間と努力が求められます。それをさらに具体的なかたちにするには、想像力と技術が必要です。
今回、子どもたちはこの難しいプロセスに取り組み、試行錯誤を繰り返しながら自分の考えや感情をかたちにしていきました。その姿勢は大人にとっても大きな学びとなり、改めて表現することの難しさと素晴らしさを実感させてくれました。
次回はいよいよどんな風と暮らしたいか、物語にしていきます。
宿題は、『どんな風と暮らしたいか、考えてくる』です。次回もよろしくおねがいいたします。
佐藤 茜 (ブログ取材担当)