子ども建築塾2024年度 前期第3回 イメージをふくらませる「〜な風に暮らしたい」
5月25日土曜日に行われた、前期第3回授業の様子をお伝えします。
青空が広がる心地のいい陽気の中、前期3回目の授業がはじまりました。前回は見学会だったため、スタジオでの授業は2回目になります。
第1回の授業後に、自分の家の部屋の大きさを測り、そこに何があるのかを調べ、それが屋上にあったらどんな事が出来るのかを考える宿題が出ていました。先生が「宿題の確認をします」と言うと目をそらしてしまう子もいれば、自信満々に見せてくれる子もいました。
グループのみんなで宿題を交換してみると、どんなところが自分の家と違うのか、興味津々に目を通していました。
宿題の共有が終わると、いよいよ課題がはじまります。
今回の課題は、スケッチです。
前回の見学会や、宿題で調べた部屋の大きさなどを軸に、「楽しい屋上暮らし」を絵で表現していきます。
子ども建築塾では、えんぴつ、消しゴム、黒いペンは使いません。絵に間違いはなく、もし間違ったと思った線を描いてしまっても、その線を工夫していかしてほしいからです。
そのため、子どもたちは思い切ってカラフルな絵を描いていきます。
絵を描きはじめてしばらくすると、平面的な絵を描く子が多いことに気が付きました。それを見た先生からアドバイスがあり、立体的な絵に挑戦することになりました。
しかし、立体的な絵を描いたことがない子や苦戦する子が多く。。。
そんな時は、先生やTAからのサポートをもらい進めていきます!
私たちTAもペンを持って屋上の生活をイメージした絵や、立体の描き方を紙に描いて説明して、子どもたちと一緒に課題に取り組みました。
そんな中、誰がどのかたちの屋上を担当するかを決める、くじ引きが行われました。
今回の課題ではグループごとに1街区が与えられ、その中の4つある屋上を分担して「楽しい屋上暮らし」をつくっていきます。
屋上のかたちは「I型・L型・T型・階段型」とそれぞれ違うので、好きなかたちに当たるか一喜一憂する場面もありました。
くじ引きが終わると、先ほどまで描いていたスケッチを元に、自分なりの楽しい屋上暮らしのアイデアを、それぞれが担当する屋上に描き込んでいきました。
そこで問題になるのがスケールです。今回の課題では実際の大きさの1/30で絵を描いていきます。
1/30のスケールでは、人や家具の大きさがどのくらいなのか、どれだけのスペースをとれば部屋に収まるのか、それを考えるのは一苦労です。
はじめは苦戦する子どもたちでしたが、宿題で測ってきた自分の部屋の寸法を参考にしたり、先生方を模した1/30スケールの点景を駆使して、一生懸命考えてくれました。
第4回の授業は今回と同様にスケッチを進めていきます。次回も楽しみましょう!
TA 酒井 風太