[福岡]2024年度 伊東子ども建築塾 第9回授業『発表会目前!!最後の授業』
8月18日(土)に行われた伊東子ども建築塾 福岡第9回の様子お届けします。
4月に開講した塾も残すところあと1回。
今日は、次回の最終発表会に向けた最後の授業です。前回は授業外のスタジオ開放日だったので、その間に模型がぐんと進んだのが、写真からも伝わるでしょうか?
中間発表の後の1〜2回は、まだ子どもたちも表現手法の試行錯誤中で、進捗状況を不安視する声もありましたが、模索を経て、自分の案にふさわしい表現が見えてきたようです。
制作は最終段階に入り、教室は活気に満ちています。
模型作業が残っている子もいますが、まずは全員本番の“2分間”で自分の案の魅力を伝える発表練習をすることからスタートしました。
最初に講師の井手先生から、2分間の発表の中身は以下のように考えると話やすいと説明がありました。
①タイトル/ 「〇〇〇〇」というタイトルをつけた。
②こう考えた/ 私は「風とともに暮らす」を「〇〇〇〇」と考えた。
③特徴/ この家の特徴は「〇〇〇〇」だ。
④どんな暮らしができる?/
どう風と暮らせる?/
「原稿を読みながら2分だと、原稿なしの本番では時間がオーバーするからもう少し内容を絞ろうか」とか「今ので1分半だったから、最後にもうひとこと、この案の魅力を伝えられないかな?」など、講師の先生やTAから具体的なアドバイスをもらう子どもたち。
特に発表の締めくくりの言葉にはみんなこだわっているようで、なかにはクイズ形式で観客を巻き込もうとしている子もいました。
タイトルを見直し、最後まで一字一句にこだわる子もいます。
中間発表では「風とつながる家」というタイトルをつけていた彼は、風の性質を音や匂いなど多面的に捉えていましたが、最終的には個性を現す”色”という1文字で、風の多様性を表現できることに気づき、「風の色」というシンプルで洗練されたタイトルにつけなおしていました。
発表練習の後は、各々模型などの残りの制作に取り掛かります。
みんな模型が大きくなってきて、4人テーブルは少々手狭になってきている模様。
材料置き場の横や教室の隅で、作業をする様子も見られます。
模型作業がまだ残っている子は、TAが子どもたちのアシスタントになり、模型制作中。
「ここはこんな色でいいかな?」「模型のこの部分に人を入れようか?」など、子どもたちのイメージに合った表現になるよう丁寧に確認しつつも、模型を進める手はスピーディー。
半年間ともに関わってきたTAは、まるで子どもたちと自分たちとの共同作品のように思い入れを持っていることが伝わってきます。
残された時間の使い方も人それぞれで、発表時に使用する“指し棒”ならぬ“差し風”をつくっている子もいました。
当初は白いビニールテープのみで、途中から青と赤のテープを加えることで、熱い風と冷たい風が混ざる様を表現したそうです。
実際に指す練習もして、気合十分ですね!
ほかの子どもたちも、うちわやミニ扇風機を発表時に使用して模型の一部をなびかせるなど、みんな目に見えない風を表現するための工夫に余念がありません。
さあいよいよ授業時間も残りあと20分のラストスパート。
子どももTAも講師の先生も一緒になって、カッターやスチのりを持ち、制作の追い込みにかかります。
井手先生が笑いながら、「道具と大人は使いようだから」と子どもたちに大人をどんどん巻き込むように促します。
さて、どんな作品ができあがったでしょうか?
次回はいよいよ最終発表会。会場は、いつもの授業とも中間報告会とも異なる福岡大学4号館のホールです。
中間報告会よりも本格的な会場で、緊張するかと思いますが、4月からの成果を保護者の方々やみんなの前で堂々と発表してきてください。
当日がとても楽しみです!
古野 尚美(ブログ取材担当)