子ども建築塾 2025年度 後期第3回 イメージをふくらませる“マスタープラン”
11月22日に行われた、後期第3回授業の様子をお伝えします。
今回は、マスタープランに取り組みました。

本格的にグループでの作業がはじまり、まちづくりとグループワークの難しさを実感しつつ、中間発表に向けてアイデアをまとめていきました。
【授業の流れ】
・自分たちの敷地をどのような場所にしたいと思うか意見共有
・道とお店の配置を検討
・路地に面するお店のファサードのスケッチ
それぞれが描いてきたスケッチをもとに、自分の敷地のイメージをグループ内で共有しました。今日は、まだ個々のイメージしか持っていない子どもたちのアイデアを繋いでいきます。
お店と道の配置、道の幅や形状、お店の大きさやファサード、お店と路地の関係など検討しました。考えないといけないことがたくさんあり、マスタープランはとても難しいですが、みんなでまちの様子をスタディを進めました。

■今回のポイント
・スケール感
・お店と路地の関係
まずスケール感。今回つくる模型のサイズは、1/30。1/30のスケール定規が配られ、スケール感も意識して検討するように先生からアドバイスがありました。恵比寿スタジオの1/30模型を見たり、スタジオにある幅約1mのドアと定規の1mを見比べたりして、1/30のスケール感を掴もうとしていました。
そしてお店と路地の関係。授業の最初に先生からまちづくりの考え方のヒントをいただきました。まちは道からつくっていくけれど、道のことだけでなくお店のことも考えながらつくっていこうとお話ししていただきました。
このまちに住む人や訪れる人に路地とお店でどのように過ごして欲しいのか、どのような広さ・かたちの路地があったら魅力的かイメージを膨らませました。



マスタープランの検討方法はグループによって様々で、担当街区のかたちの紙にペンで描き込んで考えるグループ、付箋で道とお店のあたりをつくって配置を考えるグループ、立体的に道やお店を組み立てて検討するグループ。
道に対してどのようなファサードのお店が建つのか・路地とお店でどのように過ごすのか、お店と路地の関係をイメージしながらまちを考えていました。
■TAとして感じたこと
道の形状を考えていた時に、なみなみのかたちの道・丸が連続したかたちの道を提案していた子がいました。「道は直線的なもの」という固定概念がありますが、子どもたちの発想はとっても豊かなようです。
また、提案して道のかたちはお店の雰囲気に合わせて考えたと話してくれて、先生に教わった「お店と路地の両方の関係を考えながらまちをつくる」ということが出来ているのだと感心しました。
子どもたちが持つ自由な発想に、子ども建築塾で教わる建築的思考が加わって課題を考えられていて、子どもたちの成長を感じる出来事でした。

■次回は中間発表!
まちづくりは考えることがたくさんあり、時間に制限がある中で話し合い決定することはとても大変です。
まだグループワークの進め方を試行錯誤しているところで、上手く意見がかたちになったグループも時間内にできなかったグループもあると思いますが、みんなそれぞれ面白いアイデアを持っています!
次回、授業の最初で意見をまとめて、中間発表で自分たちが考えたまちを十分に伝えられるように頑張りましょうね。楽しみにしています!
TA 千葉涼花