子ども建築塾 2025年度 後期第6回 つくりながら、考える②
1月17日、後期第6回授業の様子をお伝えします。
この日は年が明けて、2026年最初の授業です。子どもたちは各々充実した年末年始を過ごしたようでした。
今回は前回に引き続き、他のグループとの話し合いを交えながら、“ 路地 ” とそれに伴う “ 人の居場所 ” の関係性について考えていきました。

【授業の流れ】
・全体スタディ:各グループの模型を一つに繋ぎ合わせ、“ 広場 ” や “ 隣の路地 ” との繋がりを確認
・各グループでスケッチを中心に人の居場所を考える
今回の授業は、グループワークの前に各グループが担当するまち同士の繋がりを把握するため、各グループの模型を一つに合わせてみるところからスタートしました。

全体の関係性を把握したところで、みんなで一つの “ 路地のまち ” をつくっているという意識を持ち、スタディを進めていきました。
◼️今回のポイント
・どういうまちにしたいかを “ 家具 ” から想像する
今回の授業の一番のポイントは、はじめに “ 家具 ” を置いてみて、そこからどういう場所がそこに現れるかを想像する、ということでした。これは中間講評の際に伊東先生からいただいたアドバイスで、「家具から考えることで、どういうふうに “ 人 ” がいるかが分かる」と話されていました。
また、普段私たちが建築を考える時は四角いハコのようなボリュームから考えがちですが、家具から考えることで建物のかたちをハコ型におさめず、より自由に想像することができます。
朝起きてから夜寝るまで、路地のまちに住む人たちがどんな1日を過ごしているかを家具を置きながら想像していきます。

【授業の様子】
全体スタディでは路地のまちの全体像を把握していく中で、各グループ内、またグループの垣根を超えて子どもたちの間で熱い議論が交わされていました。対話を重ねていく中で、新たな路地の動線や、まちと広場の関係性が浮かび上がっていきました。
グループワークでは初めは配布された模造紙にみんなで “ スケッチ ” を中心に家具などを書き込みながら人が集まる場所のスタディをしていきました。その後、1/30の家具や建物の模型を建てていくことで立体的にイメージをふくらましていきました。


【TAとして感じたこと】
今回の課題はまちというスケールの大きいものを扱う課題で、なかなか建物のボリュームから考えていくのでは人の振る舞いが見えづらい、というのがアドバイスをする立場としても感じていました。しかし家具を先に配置し、ヒューマンスケールで考えていくことで、違う機能を持った建物同士の繋がりが徐々に浮かび上がってくるたしかな実感がありました。
また、今回はクラス全員で一つのまちをつくるという課題のため、隣のグループの子から「ネコが通るための空中路地をそっちのグループの敷地まで通したい!」といった意見が舞い込んでくるなど、グループの中だけでは生まれえなかった、思いもよらぬ動線などがまちの様々な場所で現れてくるのが今回の課題の醍醐味の一つなのではないかと感じました。
授業の最後に、アストリッド先生から子どもたちへ「グループの人の出方を待つのではなくて、自分のやりたいことをはっきりと伝えよう」というようなアドバイスがありました。

子どもたちがたくさんの言葉を交わし、それと同じくらいたくさん手を動かして生まれた “ 路地のまち ” がどんな姿になるのか、今から期待で胸が躍ります。
次回からはいよいよ本格的に模型づくりがスタートします。限られた時間ですが、最後の発表に向けて頑張りましょう!
TA 田原 陸人