子ども建築塾 後期4回「敷地模型をつくろう」
皆様、こんにちは。昨年12月7日に子ども建築塾 後期4回目の授業が行われました。
今回の授業では、最初に、各自が選んだ「まちの建築」の敷地が分かるよう、恵比寿の航空写真の上に旗をさしていきました。全員が差し終えたところで、自分のグループ以外の子がどんな敷地を選んだのか、お互いに確認しました。
続いて敷地模型の制作に取りかかりました。制作の途中にも、同じ敷地を選んだ子同士でもう一度その場所を見に行ったり、自分がつくる「まちの建築」のテーマを考え直したり、次回の中間発表に向けての準備を進めました。
恵比寿のまちを探検しながら、子どもたちは五感を存分に使って調査をしていました。目で見るだけでなく、匂いをかいだり、手で触ったり、目を閉じて耳をあててみたり。まち探検で感じたことをどのように建築に活かすか、試行錯誤していました。例えば、私が担当している「木」のグループでは、「探検で見つけたお気に入りの木でまちの人を癒したい」「もしも木と友達だったら一緒に何をしようかな」「子どもたちが木と遊べるようにしたい」と探検を振り返りながら、TAと共にアイデアを練っていました。
今回の授業では、子どもたちが、選んだ敷地の特徴とテーマ、使う人やまちのことを一緒に考えてアイデアを練っている姿にとても感心しました。前回はあまりアイデアが浮かばなかった子も、「どんな人が建築を使うのかな?」「使う人にどんなことを楽しんでもらいたいのかな?」と第三者の目線で考えることで、より具体的でオリジナリティのあるアイデアに進化しました。
各グループのテーマ「木」「水」「坂」「人・おばけ」「生きもの」と仲良くなる「まちの建築」は、次回の中間発表までの宿題として、スケッチブックに描いてくることになっています。次週は自分が選んだ敷地にどんな「まちの建築」をつくるのかを伊東先生や村松先生の前で発表します。自分と違うテーマの子の発表を聞くことで、まちの見方がさらに広がることを期待します。どんな「まちの建築」の発表が見られるのか、とても楽しみです。
昭和女子大学大学院1年 鈴木ますみ