子ども建築塾 前期4回「中間発表会をしよう!」
こんにちは。6月13日に恵比寿スタジオにて行われた、中間発表会の様子をお伝えします。
子ども建築塾前期の授業では、4回にわたり「動物たちがくらすいえ」について考えてきました。子どもたちはスケッチや練習模型づくりを通して、だんだんイメージが膨らんできたようです。前期2、3回目は伊東塾長とアストリッド先生からエスキースを受け、さらにアイデアが変わってきたかもしれませんね。今日はスケッチや練習模型を用いて、みんなの前でアイデアを発表しましょう。
はじめに、伊東塾長からアイデアをプレゼンテーションするときのポイントについてレクチャーしていただきました。人にアイデアを伝えるときに大切なことは「気持ちが伝わること」です。「どんな動物がくらしているのか」「どんな生活をしているのか」ということだけでなく、「自分がどんな気持ちでこのいえを考えて、つくっているのか」「どこがこだわったポイントなのか」も伝えられるといいですね!
グループごとに発表内容を書き出し、準備をしたら、いよいよ発表です。アリ、カラス、ドラゴン、ダイオウイカなど、みんなさまざまな動物がくらすいえを考えてきました。1人として同じ動物を考えていないところが面白いですね。
例えば、「ドラゴンがくらすいえ」では、ドラゴンが着地できるような空間がつくられていました。ゆらゆらと揺れるいえは、空を飛ぶドラゴンらしいいえです。「宙に浮いているのなら、上とか下とかなくなってもいいね」と伊東塾長。実際にドラゴンが生活している姿を想像して、イメージをかたちにしてみるといいですね。
他にも、「インパラがくらすいえ」は、インパラが50頭も住むことができる集合住宅になる様子。インパラは跳躍力が高く、なんと9mもジャンプすることもリサーチして伝えてくれました。そんなインパラがジャンプしながら生活できるようないえの練習模型をつくりました。「インパラは上にジャンプしたいのかな?横向きにジャンプすることも考えてみたら?」とのアドバイスに、なにやらヒントがあったようです。いえに住む動物が何を「したい」のか、動物の気持ちになることが大切かもしれません。
みんな思い思いの発表で「動物たちがくらすいえ」を堂々とプレゼンテーションできました。他のグループの塾生が考えていることを知る、よい機会でしたね。他の塾生の発表を聞きながら熱心にメモをとっている姿も印象的でした。先生のコメントに表情を変える子や、うなずきながら聞いている子もいました。
最後にアストリッド先生から「今日の発表はみんなとても一生懸命でした。初めて模型をつくって、難しいこともあるけれど、そう思ってほしくない。とにかく楽しんでつくってね!」とコメントをいただきました。
次回は恵比寿スタジオを飛び出して、アストリッド先生が共同設計したお店「acrylic」の見学に行きます。実際に中に入ることで、どんな新しい発見があるでしょう。よ~く目を凝らして見て、体験してみてください。
見学会後の授業からは、いよいよそれぞれのアイデアをブラッシュアップする段階に入ります。中間発表を経て、「もっとこうしたい!」とか「あの子のアイデアのこういうところが良かったから、取り入れてみたい!」なんてこともあるかもしれません。練習模型から空間を変えることを恐れずに、どんどんアイデアを進化させていってほしいと思います。楽しんでつくりましょう!
早稲田大学2年 江頭樹