子ども建築クラブ LIXILメムメドウズプロジェクト「地場の素材で家具をつくる」ワークショップ(2日目)

2016年10月03日

皆様こんにちは。今回の子ども建築クラブでは、「地場の素材で家具をつくる」というワークショップを北海道広尾郡大樹町で行いました。このブログでは2日目の様子をレポートします。

2日目の朝、朝食と身支度を済ませ、今回のワークショップにご協力いただく「くるみの会」の方々が待っている工房へと移動しました。はじめに、今回講師を務めて下さる家具モデラーの宮本茂紀さん、家具デザイナーの藤江和子さんに家具のレクチャーをしていただき、今まであまり知らなかった木々の重さや匂い、たくさんの木の種類があることを知りました。実際に手に持って木々の重さや匂いを体験し、素材の特徴を踏まえてアイデアの調整を考える子どもたちの姿がありました。

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家具をつくる前に、事前に考えてきた模型やスケッチを見せ合って、どんな家具をつくるか大樹町の子どもたちと交えて話し合いました。お互いのアイデアを見て、似ている案同士や組み合わせたら面白くなりそうな案同士でペアを組み、二人一組または三人一組で家具制作をすることになりました。午前中の短い時間ではありましたが、それぞれのチームが自分たちのアイデアをかたちにし、どうしたら自分たちの家具ができるのか真剣に考えていました。

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子ども建築クラブ塾生と大樹町の子どもたちは、ワークショップのはじまりは緊張している様子が見られましたが、一緒に家具をつくるうちに緊張もすぐに解け、チームのアイデアを話し合っていました。

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話し合ったアイデアを図面におこし、その図面を元に講師の方々やくるみの会の方々に相談し、自分たちが考えた家具を実現へ近づけていきました。図面を書くときには、1/20や1/1ときちんとスケール感を持ちながら図面を書いている姿を見て、また驚かされました。自分たちが納得いくまで、何度も何度も曲線を書きなおしたり、図面の上に実際の材料を置いて考えてみたりなど、それぞれのチームが夢中になって図面作成をしていました。

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昼食を済ませ、午後からは多くのチームが家具制作に取りかかりました。工房の機材が動き出し、いろんな音や私たちの声が飛び交って一気ににぎやかになりました。はじめて見る機材や工具に、子どもたちは興味深々で目が輝いていました。物怖じせずに、なんでも挑戦してみる子どもたちの様子が印象的でした。

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夢中で作業をしているとあっという間に時間が過ぎ、残る作業は次の日へ繰りこしとなりました。今日は一日作業をしたので、疲れたと思いきや、夕食時や入浴後も元気な子どもたちを見て、またまた驚きました。
いよいよ明日は家具の完成日です。果たして、完成するのでしょうか!?続きは3日目のブログでお楽しみください。

神奈川大学 TA 庄子利佳