子ども建築塾2018年度 後期第1回「渋谷川沿いのまちの敷地を見に行こう!」

2018年12月10日

みなさん、こんちには。2018年10月13日に行われた子ども建築塾後期第1回目の授業についてお伝えします。
前期の中間発表を無事に終え、後期の授業はどのようなことをやるのだろうと子どもたちが期待に胸を膨らませてやって来ました。

2018年度子ども建築塾 後期「まち」のテーマは「みんなの川のまちをつくろう!」です。子どもたちがそれぞれ、船着場、旅館、レストラン、ギャラリーなどのテーマを決めて渋谷川沿いにまちをつくっていきます。

授業の前半は講師の太田先生から「川とまちの関係」についてレクチャーがありました。まずは世界の様々な地域の川の使われ方についてです。川沿いに遊歩道があったり、川で市場をしていたりと面白い川の使われ方をしている例をたくさん知ることができました。

続いては日本の郡上八幡の川についてです。川で子どもたちが水遊びをしていたり、洗濯やじゃがいもを洗っている様子が紹介されました。子どもたちの中には実際に川で水遊びをしたことがある子もいたようで盛り上がりました。さらに、川と運河の違いや水門を使った例も紹介されました。

みんなこんなに面白い川の使われ方があるのかと興味津々で、とても楽しく川について学べました。これからどのような特色のある渋谷川にしていこうか、どんどん想像が膨らんでいきます。

授業の後半はみんなで敷地を見に渋谷川まで行きました。今回の敷地見学のポイントは「まちのスケール感」、「敷地の特徴」、「都会に流れる川」を観察することです。渋谷川の他にも、周辺の建物、道の幅、歩いている人といった実際に敷地を歩いてみないと分からないことがたくさんありました。子どもたちはそれぞれカメラで写真を撮ったり、付箋に気がついたことをメモしていきます。

「桜並木のある通りに面した小道に桜形の街頭を並べて敷地に人を引き込みたい!」
「川の水が見える透明の橋やフェンスをつくりたい!」といった具体的な案がどんどん浮かんできました。
最後は敷地内の公園に集合して解散になりました。

どの子も面白い発見やアイデアが浮かんだようで、とても充実した敷地調査になったと思います。
次回の子ども建築塾では、今回の敷地調査で気がついたことを書いた付箋のメモをもとにグループで感想を話し合います。
これから子どもたちがどういう川のまちをつくっていくのかとても楽しみです!

日本女子大学 2年 江崎有咲