子ども建築塾 前期6回「模型ってなんだろう?」

2013年08月01日

皆様こんにちは。東洋大学建築学科工藤研究室4年の石倉瞳です。

6月29日の子ども建築塾前期6回は、新スタジオの「恵比寿スタジオ」に移転して2回目の授業となりました。
今回は模型について学びました。
子どもたちはスタジオに到着するなり、中央に置かれた何種類もの迫力のあるつくり込まれた模型の周りに集まって、食い入るように見ていました。
興味津々!(TAの大学生たちも同様に、食い入るように見てしまいました。笑)

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前半は塾長の伊東豊雄先生による「なぜ模型をつくるのか?」についてのレクチャーです。
みんなが注目していた模型は、伊東豊雄建築設計事務所からお借りした「台中オペラハウス」「岩沼のみんなの家」「恵比寿スタジオ」などの模型でした。
その周りに集まり、「模型」についてのお話を聞きました。

伊東先生が「なぜ模型をつくると思う?」と、いきなりみんなに質問。
はじめはなかなか分からない子もいましたが、「空間を理解してもらうため!」と、かなり的確に答える子も。
すると、「答えはいくつかある」と、伊東先生がおっしゃいました。
「模型は、見せる人に伝えるためにつくるんだよ。」
つくる人の頭の中にイメージされているものを伝えたいとき、言葉で表しきれなくても、模型があるとその建築の空間がどのようになっているのかが分かりやすいですね。

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また、「恵比寿スタジオ」のスタディ模型(設計の検討用の簡単な模型)もあり、
「ここに開口があるより、こっちに開口があった方が広く使えるでしょう?」
と、実際に今いる恵比寿スタジオとスタディ模型を使って、どのようなプロセスで設計が完成したのかを説明してくださいました。
模型は伝えるためだけにあるのではなく、つくりながら考えて、だんだんと進化させていく、ということも習いました。

後半は、それぞれのイメージしている「自然のようないえ」の模型制作です。
材料は段ボールやスチレンボード・プラ版・紙粘土などがそろっています。
難しいカッター作業もだんだん慣れてきて、上手に使いこなしていました。

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今までの「自然のようないえ」のイメージスケッチを元に、スタディ模型をつくったり、新たに模型をつくりながら考えていたりと、様々でした。
手を動かしてみて「ここに窓があったらいいかも!」「ここは紙粘土がいいかな」と、新たな空間や素材の発見をしているようでした。

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次回は模型制作の続きを行います。次回も楽しい空間に出会えるのを楽しみにしています!