子ども建築塾2019年度 前期第1回 「課題説明・アイスブレイク・グループワーク」

2019年06月06日

みなさん、こんにちは。

平成から令和へと元号の変わる2019年度の『子ども建築塾』は9年目を迎え、前期の授業が4月13日(土)にスタートしました!

東京でもソメイヨシノが満開となった3月末から一転、花冷えの新年度の幕開けとなった4月でしたが、当日は朝から天候に恵まれ暖かな日差しの中、子どもたちがスタジオに集まりました。子どもたちは到着と同時にA~Eの5グループに分かれ、同じく5つのグループに分かれたTAたちと共に着席し、緊張と期待の中で授業が始まりました。

まず始めに、前期のテーマは『空とぶいえ』だと発表がありました。
次に、後期『まち』の担当である太田先生、前期『いえ』の担当であるアストリッド先生が自己紹介と今回のテーマである『空とぶいえ』について、もし「家が空を飛ぶのがあたりまえ」だったらどんな家になるのか!を考えてみましょうというお話に続き、柴田先生や塾スタッフの皆さんの自己紹介が和やかに行われました。

続いて、アストリッド先生が今回の『空とぶいえ』について自由な発想を描いてもらうために、自身の作品である代官山T-SITE星野リゾート『リゾナーレ八ヶ岳』のチャペルなどを紹介し、建物のかたちや見え方、環境についてお話していただきました。

子どもたちはスライドを見ながら外装の造形や建物自体の「T」の形状に目を輝かせ、八ヶ岳の自然の中の水盤に浮かぶ花嫁のベールを模したチャペルにうっとりとしていました(これはTAたちも同じ反応!笑)。

引き続きスライドを用いて、今回の重要なテーマである5つの環境についてのレクチャーに進みました。
さてその5つの環境とは…「崖」「砂漠」「水」「氷」「都会の高層ビル」…直ぐにイメージできそうな、でもそこで生活するにはどんな良いことや困ることが待ち受けているのか、そしていえが着地するにはどんな工夫が必要なのか…様々な特徴のある環境設定の中でいえが「空を飛んでいるとき」と「地上に降りたとき」の2つの顔を持つのが『空とぶいえ』の特徴であるという興味深いお話をしていただきました。

そしてついにグループ分けのくじ引きが始まりました。
5つのグループに分かれた子どもたちの代表がくじを引いて、それぞれ5つの環境に割り当てられました。

どんな環境なのか不安そうにそれぞれの環境に分かれ着席すると、今度は、前期の担当となるTAたちと自己紹介をして、その後グループごとに自分たちの環境がどんなところか付箋に思い思いのイメージをイラスト入りで書き込み、大きな模造紙にどんどん貼っていきました。

環境のイメージを言葉やスケッチを描いた付箋で模造紙が埋まってきたところで、似ているイメージごとに付箋をまとめ、その環境がどんな特徴であるのかをグループごとにまとめTAが発表し、先生方から講評していただきました。

盛りだくさんの初日はあっという間に時間切れ!まだまだ自分たちに与えられた環境について知らないことが多い子どもたちに、特徴を調べて、スケッチを描いてきてもらうという宿題が出されました。

それぞれの異なった環境の中でどんな『空とぶいえ』が誕生し、どのように飛び、着陸するのか……過酷な環境や、一見不利な条件も夢のある発想や工夫でどのようにイメージをふくらませていくのか…今から楽しみになってきました!これからだんだん陽気も良くなってきます。大空を見上げてみたり、高いところから下を見下ろしたり生活の中でもいろいろなものが見えてくかもしれません!そして、どんどんスケッチを描いてみましょうね!

初日からワクワクしっ放しの2時間でした!
次回は4月27日(土)です!お楽しみに!

(株)三菱地所設計 都市環境計画部(業務委託) 辻幸子