大三島ライフスタイル研究所 キックオフミーティング

2017年05月08日

伊東建築塾が始まった同じ時期の2011年に、大三島に伊東豊雄建築ミュージアムが開館したことをきっかけに、伊東豊雄や塾生たちが島に通うようになり、大三島みんなの家の改修や農業のイベントなど、さまざまな活性化の活動を行ってきました。たくさんの小さなプロジェクトを積み上げてきた結果、少しずつ進んでいる実感もありますが、これからはさらなるプロジェクトの実現に向けて、2016年度まで活動してきた塾生講座の名前を「大三島ライフスタイル研究所」に改め、新しいスタートを切りました。プロジェクトの目標もさらに明確に提示して、これからのライフスタイルを描くために活動していきたいと考えています。

早速今年度より新しく加わったプロジェクトメンバーを迎えて、4月15日に恵比寿スタジオでキックオフミーティングを行いました。今年は引き続き建築家から、構造エンジニア、家具デザイナー、ランドスケープデザイナー、大三島の農家さんといった幅広い分野で活躍している方々がアドバイザーを務めてくださることになりました。また、新メンバーの中では、大三島出身や大三島に縁のある方が多く、島でのつながりがさらに広がっていく予感がしました。

講師やメンバーの自己紹介のあと、伊東豊雄から活動内容の説明に移りました。3月中旬に行った塾生講座の公開発表会の発表内容に沿った、現在京橋のLIXILギャラリーで行われている展覧会「新しいライフスタイルを大三島から考える」で展示している10のプロジェクトを中心に、大山祇神社参道の活性化、農業や食の地域循環、宿泊施設とワイナリーの充実、新しいトランスポーテーションの実現を目指して活動していきます。

次回は各チームの具体的な活動内容や年間スケジュールの計画について話し合う予定です。チームの担当者は設けていますが、大三島ライフスタイル研究所ではチームの垣根をこえて積極的に参加していただけたらと思います。今年もたくさんの新しい出会いを楽しみにしています。

伊東建築塾 ジョイス・ラム