ブログ: 子ども建築塾

「子ども建築塾は、勉強をするところではありません。自分の思っていることを表現するためのところです。」

塾長の伊東豊雄先生のあいさつで、2012年度「子ども建築塾」がいよいよ開講しました!
10人の子ども達(今日は1人お休み)はそれぞれ緊張の面持ちで、伊東先生、太田浩史先生と机を囲み、
これから半年間、「いえ」についてどのようなことを学び、どのように考えていくのか、真剣に聞いていました

 

先生方のお話しの後は、子ども達の番です。
一人一人が〈自分の住みたい「いえ」〉について、描いてきたスケッチを見せながら説明しました。

 

驚いたことに、スケッチは数枚であっても、子ども達はそれぞれの頭の中に、その「いえ」で誰がどのような暮らしを送るのか、
たくさんのイメージをもっているようでした。それを、伊東先生や太田先生の質問に沿って、スラスラと説明して見せました。
周りで見ていたお父さん・お母さん、TAのお兄さん・お姉さんも、子ども達の説明に感心して、聞き入りました。

 

最後に、伊東先生が「いえ」とは何かをテーマに授業を行いました。

子ども一人で住みたい夢はあるけれど、「いえ」とは家族のいるところ。「いえ」は、家族を守り、自然や社会とつながっています。
「いえ」には家族の夢、家族の暮らしが詰まっていて、それに見合った大きさをしています。
津波で家をなくしてしまった人のための「みんなのいえ」、様々な考え方をもった建築家のつくる「いえ」。
伊東先生の1時間弱の授業には、「いえ」の中の暮らし、外の環境とのつながり、スケールについて、
他の人の設計した「いえ」を視ることについて、等々、前期の授業のヒントがたくさん詰められていました。
子ども達は集中力を保たせるのに一生懸命になっていましたが、これから経験を増やしていくにつれて、
その一つ一つをじっくり身につけていくことでしょう。

 

これから半年間、子ども達は自分の内にあるイメージと、授業で扱う「いえ」の様々な側面をつき合せながら、
〈自分の住みたい「いえ」〉ver. 2を考えていきます。その完成像がどのようになるのか、今からとても楽しみです。

東京大学 生産技術研究所 村松研究室 博士課程
田口純子

 

子ども建築塾 最終回

2012年04月02日

先日の3月24日、子ども建築塾の最終回が行われました。1年間を通しての子ども建築塾のフィナーレです。

この日はそれまでの成果をA1サイズ一枚にまとめたボードを用いて自分の建築のプレゼンテーションを行います。
一人プレゼンテーションの持ち時間3分、講評が2分。全部で20人の塾生たちがいるので、子どもにとってはかなりの長丁場です。
審査員は伊東豊雄、村松伸さん、太田浩史さんが務めます。司会は、私、山本至がおこなわせていただきました。拙い司会ぶりでしたが、3名の先生方のするどい意見と、子ども達から飛び出す不意をつくようなコメントに助けられました。

子ども達のプレゼンテーションはみんな見事です。原稿を見る訳でもなく、ほとんどの子が建築の特徴や、設計理念について、的確に語るのです。正直に、小学生の子達がここまで見事なプレゼンテーションをするというのは予想外でした。
計ったかのように、3分間の時間をきっちり使う子もおり、彼等の努力の成果がボード以外からも感じ取れます。 

2分の講評は、大学生達にたいする講評会とほとんど差はありませんでした。先生達からは敷地の特性についての質問がでたり、麻布十番と建物のコンセプトの関連についての質問がでたり、そしてそれらの質問に全く動じずに応答する子ども達。世界でもこんなことをしている小学生達はなかなかいないでしょう。
講評会では、子ども達からも互いのアイデアについての寸評をもらいました。先生顔負けのコメントを残す子もおり、終止盛り上がっていました。
最後に、子ども達全員に卒業証書として、伊東さんデザインのバッジを贈呈。その後村松伸さんと太田さん、そして伊東さんからそれぞれの賞状が贈られます。各賞2人ずつ選ばれました。

 

選定基準として3人の先生方に共通していたのは、都市的なスケールで物事を見ることができていたか。その一言に尽きるのではないでしょうか。その言葉通り、既存の建物を用いて動物園という機能を都市と共に考えることができていた案、そして植物が都市の中で生成していくように建築を考えていた案、この2つが見事伊東豊雄賞に輝きました。他の子達のアイデアも見事なものばかりで、小学生とは思えないほど洗練された案を披露する子もいれば、歳をとると発想しがたくなるような自由奔放な案をプレゼンする子もおり、非常にバラエティに富んだプレゼンテーションばかりでした。
交番がクリスマスツリーのように設計されており、祭事と共に建物が変化するアイデアはボランティアで来てくれていた学生達からは特に人気がありました。他にも段々状の菜園レストランは建築的にも非常に緻密に計画されており、その鮮やかな模型表現によって、誰もが訪れてみたくなるような雰囲気を持っています。村松賞に輝いたケーブルカーは、みんなの建物を繋ぐ役割を果たしており、都市交通の要ともいえる作品です。太田先生によるとコロンビアにあるメデジンという都市はケーブルカーを街に設置したことによって治安の良さが劇的に回復し、街としての魅力を取り戻したそうです。都市そのものをよりよく発展させる要素は、当たり前ですが建築だけの仕事ではないんだと、しみじみ感じました。

卒業証書授与、及び賞状授与が終わったあとは、お楽しみ会を開きました。お菓子やジュースで乾杯をし、一年間の労をねぎらいます。最後の別れを惜しむように、子ども達はあちらこちら走り回り、終止大騒ぎでした。
お楽しみ会の後は、伊東さん、村松さんを囲んで、ボランティアの学生達と共に懇親会をしました。その間、村松研の田口さんがずっとインタビューを撮影していたのですが、お酒もはいったせいかなかなか白熱した議論を繰り広げる方々が多かったです。

これで子ども建築塾の1年目が幕を閉じました。素晴らしいフィナーレになったと思います。1年間子ども建築塾のブログにおつきあいくださった皆様、誠にありがとうございます。来年度も継続してブログを続けて行きますので、楽しみにしていただけたら幸いです。今後とも伊東建築塾を見守っていただければこれほど嬉しいことはありません。ありがとうございました。

 

子ども達へ:

この一年間のみんなの成長ぶりには本当に驚かされました。

講評会の最後で、村松先生が言っていた言葉をおぼえていますか?

「良い建築家になりたいなら、建築だけでなく、様々なことをしなさい。」

これは僕もまさしくその通りだと思います。大学生になって、建築をやるということを決意したら、どのみちそれしかできません。以前、伊東先生から言われたがあるのですが、もし建築をやるなら、他のことをしている時間なんかない。ひたすら図面を描き、模型を造り、建築のことだけを考えていなきゃいけない。

だからこそ今のうちに様々なことを経験しておくのはとても重要です。本を読むなり、絵を描くなり、旅行へ行くなり。

正直言うと僕も、もっとそういうことをやっておけばよかったと後悔することがたまにあります。

それは建築の道に進まない人にも、全く同じことが言えます。

何の道に進もうが、様々な経験の総体によって人間はできています。

紋切り型の表現にはなってしまいますが、そういったことを積み重ねて、社会を変えるような人間になってください。子ども建築塾でみんなが学んだことが、その足がかりとなったら、こんなに嬉しいことはありません。

一年間おつかれさまでした。

また会える日を楽しみにしています。

 

ボランティアのみなさまへ:

一年間おつかれさまでした。

今まで小学生と接することはあっても、小学生と建築について語り合うことなんてなかったんじゃないでしょうか。こちらの拙い手際により、みなさまには苦労をおかけしたと思います。

ただ、この機会を通して、伊東さん、村松さん、太田さんが子ども達に語った言葉はみなさんにとっても大きなヒントとなったはずです。学生に語る言葉よりも子ども達に対して訴えかける言葉ほどダイレクトなものはないでしょう。そこから皆さんが何かを学びとっていただけたら幸いです。

皆様のおかげで楽しい1年間となりました。

引き続きお手伝いをお願いできる方々はよろしくお願い致します。

今回の子ども建築塾は前回の続き、プレゼンテーションボードをより詳細につくりこんでいきます。ボランティアのお兄さんお姉さんに手伝ってもらいながら全体の構成を決めて、様々な素材で埋めていきます。
 
プレゼンテーションボードには模型以上に、子ども達の特徴が如実に表れます。色を使う、使わないというのは基本的なことですが、文章量の内容や一番目立たせている素材等、どれ一つとってもみんな根本的に違います。それは当たり前なのですが、どうも大人や学生以上に個体差がある。

私たちはプレゼンテーションボードの理想型というある種のステレオタイプを頭の片隅に持っています。最近の流行で言えばSANAAのようにごくごくシンプルに、余計な線はつかわずに、あっさりと仕上げるスタイルは最も人気があるうちの一つでしょうか。また学生には、模型写真に簡単な手書きをいれて、コミカルに演出する人も多いようです。ところが海外に行くと3Dモデリングは当たり前で、パースがよりリアルであればあるほど好まれる。どちらにせよこれらはみんなそれ以前にモデルがあり、そこから刺戟を受けた人々によって拡散していく。先人を手本にすることは決して悪いことではありませんが、その結果、うけの良いプレゼンテーションボードというのが確立されていきます。
それに対して子ども達は建築のプレゼンテーションボードなどまともに見たこともありません。前回の授業で、伊東さんが岐阜で勝ち得たコンペの時のものを簡単に紹介しましたが、それだけです。
何の知識もないまっさらな状態でつくっていくからこそ、それぞれ個性的なものになるのですが、もちろんそれが裏目にでる場合もあります。
一つ一つの素材をお絵描きのように緻密に仕上げることにだけ注視してしまい、全体の構成を疎かにし、ちぐはぐなものになってしまう。ところが驚くことに全体の構成にはじめからすごく気を使っている子のほうが、個々の素材もより緻密に計画されているのです。つまり全体とそれぞれのパーツが連動しており、むしろ全体計画をすることによって個々の素材がより濃厚に描写されていく。それは図面にしろ、文章にしろ、絵にしろ、全てにおいて言えます。

「個は全にして、全は個である」という言葉があります。大げさかもしれませんが、その言葉通り、全体と個の関係性というのは表裏一体。それは人間社会にも同様のことが言えます。ミシェル・フーコーの言うように我々人間は社会的動物であり、人間存在というのは生まれたときからその社会によって大きく規定されている。しかしその社会というのもまた人間によって規定されおり、鶏と卵のようにどちらが先にくるものでもないのです。
人間と社会の関係をプレゼンボードに置き換えるのはおおげさだと思われるかもしれませんが、恐らくそれは何においても言えることなのではないでしょうか。建築と都市の関係、人間と建築の関係、部屋と建築の関係、人間と地球の関係。
全体性を把握することによって、個がより鮮明になる。子ども達のプレゼンボードからはそんなことを学んだ気がします。

子ども建築塾も残すところあと一回です。次回はいよいよ発表会。彼等が卒業後、この社会の中で明瞭な個でいられることができるようになれれば、今期の子ども建築塾は成功したと言えるのではないでしょうか。
次回の発表で子ども達がどんなことを言うのか、寂しいようでもあり、またとても楽しみでもあります。

先週の土曜日、第6回目の子ども建築塾が行われました。
いよいよ作業は佳境にはいり、みんなでプレゼンボードを作っていきます。

この日は最初に伊東さんからプレゼンボードというものについて15分程度のレクチャーがありました。そもそもプレゼンテーションとは何なのか、それを一枚の紙にまとめるということは何なのか、それを理解するところからはじめなければなりません。
伊東さんは当日、岐阜県で勝ち得た図書館のコンペの為に制作したプレゼンボードを持参くださり、それに関して、本番さながらのプレゼンテーションを披露してくださいました。

その中で伊東さんが繰り返し強調していたことは、プレゼンテーションとは相手に伝える為の手段であり、とにかくわかりやすくあること。そしてこの提案がこんなに楽しいんだということを相手に伝えること。プレゼンボードに書いてある文章をただただ読み上げるのではなく、その瞬間に自分が伝えたいと思ったことを的確に伝えること。伊東さんはプレゼンテーションの練習は、プレゼンそのものをつまらなくさせるからしないと言います。
以上のアドバイスは非常に単純なことですが、同時にプレゼンテーションにおいてこれほどまでに重要なことはないだろうと思われる、大変的確なものです。
僕が個人的に聞いていて楽しかったり、惹き込まれたりするようなプレゼンテーションは、プレゼンターが聞き手と会話をしているかのような話し方をする場合がほとんどです。内容を伴ってこその伝達方法であるのはもっともですが、話し方一つ、プレゼンボードの彩り一つで同じ用な案でも印象が全く異なって見えてしまう。
どれだけ鮮やかな建築を造っても、どれだけ緻密な計画をしても、結局それを実現させるためには、その優れている点を自分の思想をよりどころとして相手に伝えるしかありません。伝え方が悪ければその良さを完全に享受することはできないでしょう。

恐らくこれは子ども達にとっては今まで以上に難しい課題だと思います。これくらいの年齢の子達は大勢の人前で話をするということ自体に慣れていません。当然照れを感じたり、しくじることへの恐怖を感じる。大学生ですら、緊張のあまり言葉を失ってしまうこともあるのですから。プレゼンテーションの巧さというのは滑舌の良さでも、話の巧さでもなく、伊東さんが述べたように、相手に伝えたいことが明確にあり、それを必死に伝えようと努力することに尽きるのだと思います。それは本来プレゼンターの中核にあり、その言葉によってその案は構築されていると言っても過言ではない。だからこそ余計な練習なんてしなくても、スラスラと言いたいことが出てくるはずなのです。

その後、ボランティアのお兄さんお姉さんと一緒にA1サイズのプレゼンボードの中にどのようなものを、どのように配置していくか、話し合いを行いました。模型写真をつかおうとしている子や、絵をたくさん配置しようとしている子、また配置方法も人それぞれで、段々状の建物を計画している子は写真の配置が段々状の建物の立面になるように計画したり、中心の模型写真から矢印をひいて広がりをもたせていたり。伊東さんが見せてくださった岐阜のプレゼンボードは内容物がグリッドにそっておらず、流れるように配置されていました。写真の大きさもまちまちで、一見まとまってはいないように見えるのですが、プレゼンテーションの流れにそっていたり、目立たせたいと思っている箇所を大きく使ったりと、実は細かく計画されています。線がカチッとひかれ、境目が明確なありきたりなボードとは違って、流動的なものだったからこそ、子ども達の自由な発想を殺さない見事な手本になっていたように思います。
何人かの子達は途中で伊東さんのボードを見に席をたって、確認しては、また席に戻るを繰り返していました。
下の写真は子ども達が自分で撮影したものです。プレゼンボードに使いたい写真を、自分たちでアングルを決めて撮影しました。どうすれば迫力がでるのか、どんな構図がかっこいいのかをみんな思案しているようでした。

前期は模型を造るというところが最終到達点でしたが、後期は敷地の規定された土地での模型作りに加え、スケッチ、そしてプレゼンボードの制作、発表と非常に要求が厳しくなっています。それでも恐らく皆さんが思っている以上に子ども達は積極的にそして見事に一つ一つの課題をこなしています。

今期の最後で、なんらかしらのかたちで皆様に子ども達の成果を発表できる機会があればと思っております。
是非楽しみにしていてください。

 

2月4日土曜日、約1ヶ月ぶりの子ども建築塾が行われました。
この日は休みの間にみんながそれぞれにテーマにあわせて作ってきた1/100の模型のお披露目です。休みの間にみんな一生懸命考えてきた模型は、前期からさらに飛躍して、一人一人の個性や特徴が表れていました。

模型の作り方が前期に比べてみんな自由になっていった一方、敷地の形や大きさが明確に決められていたがために、その制約に拘束されてしまった子もいたようでした。
特に目立ったのは、敷地の形にあわせて建物の形態を決めているというパターン。敷地とは、土地の所有者の領土を規定するものにすぎず、それによって建築が規定されるというのは、都市そのものの面白さを半減してしまうものです。土地という概念をより明確にし、それについて学ぶことは確かに必要ですが、そこからさらに一歩進んだ建築を提案してもらいたかったというのが正直なところです。

敷地と建物の平面を同形にするというのは、ある意味で土地のコンテクストを読み解いているともいえます。しかしそれは、その建築が周囲にとってどのような意味をなすかということに自覚的になっている場合にのみ、成立します。
そこでこの日は1/500サイズの模型を新たに制作し、それを敷地模型の上に並べることによって、他の子達と自分の建物との関係性について考えてみるという試みを行いました。
すでに作ってきた1/100の模型を参考に、1/500へと縮尺をおとしていきます。この模型の縮小化、つまりは単純化というプロセスは非常におもしろく、ある意味ではその建物のダイアグラムを制作しているとも言えます。1/500ということは、だいたいの子がわずか4cm四方の範囲の内側に模型をつくることになります。それだけ作り込める規模は小さくなるわけですから、その建物の形態的なシンボルがよりあらわになるわけです。それを自覚してかどうかはわかりませんが、みんな自分の建物の形態的な特徴をよく把握しているようでした。

途中で伊東さんと太田さんが子ども達の模型や提案について重要なことを言っていました。それはもっと機能について考えること、そして周辺環境について考えること。建築をつくるということは、やっぱり多くの人たちにとって、まだまだ形態を作ることにすぎません。しかし、本来はその内側で何が行われるかという機能的側面を計画するのも、その周辺環境を建築によって変革させるのも、全て建築家の役目です。今回1/500模型をつくって、他の子達の建物と自分の建物が意外に近いことや、それぞれがゆるやかに関係し合っていることに気がついて、伊東さん太田さんの言葉にもさらなる深みがましたのではないでしょうか。

来週からはいよいよプレゼンボード作りに取りかかります。
文章をあつかって、自分の案を説明したり、その案をより魅力的に他人に伝達するために、いろいろなことを考えていかなければいけません。そうなってくると必然的に形のことだけではすまなくなります。そのとき、彼等がどのように自分達の提案を説明するのか、今から楽しみです。

この日は麻布十番に子ども達が自分で選んだ敷地上にどんな建物を建てるか、計画をたてました。
子ども達はそれぞれ、対象敷地の1/100スケールと1/200スケールの図面を手渡され、その上に自分のなんとなく思い描くプランを重ねていきます。前期までは敷地という拘束がなく、好きなように建築をそれ単体として設計するだけでしたが、今回は敷地という条件の中で設計することに苦心している子も多いようでした。

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この日は久しぶりに神谷町スタジオでの授業を行いました。村松伸先生からの宿題である2つの絵を壁に張り出し、それぞれが5分程度で説明し、太田先生、村松先生からの講評をうけました。

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先日の土曜日、子ども建築塾、後期1回目の授業がありました。
21人の子ども達が5グループにわかれ、それぞれに設定されたテーマに沿って街歩きに行きます。テーマはA.境内、B.崖・坂道、C.水・緑、D.路地・空地、E.商店街です。それぞれの班にはボランティアの中からグループリーダーと称して、グループを先導してくれる人がつきます。彼等が提案してくれたルートを子ども達と移動しながら、その途上で、「まち」というものを考えるきっかけになりそうな断片を探し出します。
私は「水・緑」がテーマであるCグループと共に街歩きに繰り出しました。グループリーダーの鈴木ますみさんが見事なルートを提案してくださり、非常に充実した街歩きとなりました。

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新・港村レクチャー

2011年11月01日

10月31日に横浜赤煉瓦倉庫近くの新港ピアで伊東建築塾のレクチャーがありました。新港ピアで行われている「新・港村展」はヨコハマトリエンナーレ2011の特別連携プログラムです。その会場をおかりして、レクチャーは開催されました。大空間に講演者を取り巻くように大きなソファがランダムに配置された光景は、堅苦しい講釈とは違い、穏やかなものでした。

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10月29日、30日の二日間にかけて、神谷町スタジオで「子ども建築塾前期制作展覧会」が行われました。
週末ということもあってか、沢山の思いがけない人たちが訪れてくださいました。
それが仮に子どもの作品であったとしても、こうして公式に発表されたものは、それなりの力強さを持ちます。

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