みなさま、こんにちは。6月11日に中間発表が行われました。今までの授業では実際に敷地を訪れたり、見学会に行ったりしながら、スケッチをもとに模型を制作してきました。
今回は、今の段階で「みんなの家」をどう考えているのかを、模型や自分の言葉を用いて発表しました。前期で初めての発表のため緊張もあると思いますが、言葉で説明することで自分の中でも考えが整理されていく大事な機会です。

昨年までとは異なり、今年は恵比寿の敷地が指定されている条件下で、子どもたちはどのようなアイデアをかたちにしてきたのでしょうか。


かたちや色については実際に敷地に行って暗いと感じていた子が多かったようで、色を用いて明るくしようという工夫や、とがった三角形という敷地のかたちから船を連想し、そこからみんなの家のイメージを膨らませている子がいました。
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みなさん、こんにちは。日本大学理工学部建築学科3年の佐村航です。
5月27日に行われた前期4回目の授業についてお伝えしたいと思います。
今回の授業では、宿題で描いてきたスケッチをもとに、次回の授業の中間発表会に向けて、練習模型の制作を進めていきました。
授業の始めに、講師のアストリッド先生から「今回の敷地周辺は約2メートルの高低差があるよね?普通のフラットな敷地ではつくれない、レイヤーを重ねるような空間をイメージしてみよう!」というアドバイスがありました。

「計画されている敷地の中だけでなく、前後の坂道や擁壁を含めてもっと広くデザインしてみよう!」このアドバイスは、後々重要なキーワードとなります。
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みなさん、こんにちは。工学院大学大学院修士2年の関野雄介です。
5月13日に行われた前期3回目の授業「見学会に行こう!」についてお伝えします。今年は、建築家の妹島和世さんが設計された「団子坂の家」に住宅見学に行きました。どしゃぶりの雨の中、グループごとに分かれて待ち合わせ場所に集合です。予定の時間が近づいてくると、だんだんと子どもたちが集まってきました。全員集まって、いざ出発です。
待ち合わせ場所から団子坂の家まで、車が通れないほど細い道をいくつもたどります。ようやく家が見えると、たくさんの声が聞こえてきました。「木とガラスの家だ!」「中は、どうなっているんだろ?」「うちの玄関とは違うぞ!」今まで見たことない家を目の前にしてみんな、興味津々です。
前のグループの見学が終わり、30分間の見学時間のスタートです。まず玄関から入ってすぐにあるリビングで、設計した妹島さんから「この家がどんなふうにできたか」を教えてもらい、自由に見学しました。

リビングは、地面と同じレベルのコンクリートでできた床から300mmほどの位置に、大きな木の床が置かれています。本棚があるので、その小さな段差に腰掛けて本を読むことができます。窓は、地面に近いところにあります。そのため隣に住んでいる人の視線は気になりません。また、地面に生えている植物を見ることができるため、植物も一緒に暮らしているみたいです。


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4月29日、快晴で敷地調査日和となった日に子ども建築塾前期第2回の授業が行われました。
今回の授業は、2班に分かれて行動し、それぞれ最初の1時間で「みんなの家」の敷地を実際に見に行き、その後、スタジオに帰って1時間、1〜2種類の素材を選んでスタディ模型をつくり、思いついたアイデアをかたちにするという流れでした。

前回は「みんなの家」のイメージを各グループで話し合いましたが、今回は「みんなの家」を建てる敷地を見に行きました。実際に足を運んで、周りの家にはどんな人が住んでいるか、どんな人が通るのか、どんな音や匂いがするか、五感を使ってどんな敷地か感じとれるように、というアドバイスがありました。子どもたちは急な斜面に座ってみたり、上り坂と下り坂を交互に行き来したりと、筋覚など、五感以外の感覚も使いながら、敷地調査を行っていました。中には坂道を転がってみるという、大人にはなかなかできない敷地の感じ方をしている子もいました。

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2016年度から始まった「大山祇神社参道の花道計画」、このゴールデンウィークに本格的にスタートしました。まずは「大三島みんなの家」の庭に花を植えることになり、2日間にわたって花の植付けワークショップを開催しました。

今回のアドバイザーとして、伊東建築塾の講師でもあるランドスケープデザイナーの山﨑誠子さんと大三島の自然を守る会の小澤潤さんからご指導をいただきながら楽しく作業を行いました。1日目は花を植えるための準備として、雑草抜き、土づくり、植える花の選定、花の植え方のプランニング、花のネームプレートづくりを行い、2日目に備えました。

▲雑草を抜き終えたら土づくり。元々の庭の土(真砂土)に腐葉土、栄養剤を混ぜてつくります。できた土は均してかたちを整えます。

▲近くのホームセンターへ。植える花を選びに行きました。
今回は丈夫で育てやすいマリーゴールド、ニチニチソウ、タルーベルグデージー、ナスタチウム、マリーゴールド、ブルーサルビア、ポーチュラカ、アズーロコンパクトを植えることになりました。
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みなさん、こんにちは。
4月15日に行われた子ども建築塾第1回の授業の様子をお伝えします。
さて、今年度もいよいよ子ども建築塾がスタートしました。今日はその第1回目です。私たちTAも塾生の子どもたちと初対面でドキドキしながら待っていました。塾生は少し緊張気味でスタジオに入ってきましたが、グループごとに分かれて、授業が始まるまでにTAとおしゃべりしたり、自己紹介をしたりしました。

はじめに、伊東豊雄先生やアストリッド・クライン先生、太田浩史先生、塾のスタッフからの自己紹介がありました。先生方もこの日が来るのをいかに楽しみにされていたかがよく伝わってきました。

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みなさま、こんにちは。3月20日、大三島での合宿2日目はラジオ体操から始まりました。宿舎前の庭で輪になって、元気に体を動かしていました。

今日は待ちに待った「バンブーハットをつくろう!」ワークショップの当日です。昨日は竹を切って、どういう素材なのかを確認しましたが、果たして、どのような作品ができるのか、とてもワクワクしていました。
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みなさま、こんにちは。子ども建築塾TAの塩田です。
3月19、20日に大三島で行われた子ども建築塾大三島合宿の様子をお伝えします。
集合場所の福山駅からみんなでバスに乗って大三島に向かいました。ここからいよいよ合宿のスタートです!1日目は、ミュージアムの見学、竹の伐採、レクチャーと続いていきます。まずは大三島みんなの家で昼食を食べ元気をチャージし、その後はミュージアムに向かいました。

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2017年2月も半ばを過ぎると、少しずつ春の気配が感じられてきました。2016年度最後の公開講座では、「Soup Stock Tokyo」やネクタイブランド「giraffe」などを運営する株式会社スマイルズ(以下、スマイルズ)の遠山正道さんにお越しいただきました。「それぞれの人が自分の領域だけでは立ち行かなくなってきている」という言葉から、起業のきっかけや理念を語ってくださいました。

三菱商事に勤めていた遠山さんが起業したきっかけは絵の個展の開催でした。とあるプロデューサーに「遠山くんの夢はなに?」と聞かれ、「個展をやってみたいかな」と答えたことから、1年後の33歳のときに個展を開くことを決心しました。しかし、イラストの仕事はしていたものの、ちゃんとした絵は一枚も描いたことがなく、筆も持ったことがなかったという遠山さん。そこでタイルの絵付けに挑戦することにし、さらにタイルは土からできていることから筆ではなく野菜や果物で描き始めました。1年で70点の作品を制作し、代官山にあるHILLSIDE TERRACEで個展を開催しました。その経験はとても楽しく、絵も全て売れましたが、「おかげさまで夢が叶いました!」と言ったところ、「これは夢の実現なんかじゃない、ここからがスタートだろ」と言われたそうです。
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伊東建築塾が始まった同じ時期の2011年に、大三島に伊東豊雄建築ミュージアムが開館したことをきっかけに、伊東豊雄や塾生たちが島に通うようになり、大三島みんなの家の改修や農業のイベントなど、さまざまな活性化の活動を行ってきました。たくさんの小さなプロジェクトを積み上げてきた結果、少しずつ進んでいる実感もありますが、これからはさらなるプロジェクトの実現に向けて、2016年度まで活動してきた塾生講座の名前を「大三島ライフスタイル研究所」に改め、新しいスタートを切りました。プロジェクトの目標もさらに明確に提示して、これからのライフスタイルを描くために活動していきたいと考えています。

早速今年度より新しく加わったプロジェクトメンバーを迎えて、4月15日に恵比寿スタジオでキックオフミーティングを行いました。今年は引き続き建築家から、構造エンジニア、家具デザイナー、ランドスケープデザイナー、大三島の農家さんといった幅広い分野で活躍している方々がアドバイザーを務めてくださることになりました。また、新メンバーの中では、大三島出身や大三島に縁のある方が多く、島でのつながりがさらに広がっていく予感がしました。

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