2012年7月5日
「釜石商店街のみんなの家」オープニングのご報告
ご報告が遅くなってしまいましたが、
先月、6/23(土)に「釜石商店街のみんなの家・かだって」が無事にオープンを迎えました。
※「かだって」とは、地元の方言で「みんなで一緒にやろう」という意味だそうです。
この場所が復興の拠点となり、みんなで一緒にがんばっていこう、という願いをこめて名づけられました。
6月23日、当日は薄曇りのお天気。
梅雨の時期で、雨も心配されましたが、皆さんの願いが通じたのでしょうか。
何とかお天気も持ちこたえ、無事にオープニングの日を迎えることができました。
オープニングセレモニーは15時半から。15時を過ぎると、続々と人が集まってきました。
定刻の15時半になり、いよいよオープニングセレモニーが始まりました。
まずは、主催者であるNPO@リアスNPOサポートセンター代表の鹿野順一様からご挨拶をいただきます。
続いて、釜石市長、伊東豊雄からののご挨拶がありました。
ご来賓の皆様からの祝辞をいただいた後には、テープカットです。
地元住民の方々や、協賛・協力をしてくださった大勢の皆様にお越しいただき、
無事にオープニングセレモニーが終わりました。
セレモニーの終了後は、和やかなムードのなか、懇親会がひらかれました。
最後に、参加してくださった皆様と集合写真を撮影しました。
夕方に差しかかり、我々は名残惜しい気持ちもありつつ、帰路につきましたが、
一部の方は夜まで残り、遅くまで歓談して過ごされたようです。
今後は、地元のNPO@リアスNPOサポートセンターさんが、この建物の運営を担ってくださいます。
@リアスさんのウェブでは、今回のオープニングの様子の他、
今後も随時「みんなの家」のレポートが紹介されていきますので、
ぜひチェックしてみてください! http://cadatte-kamaishi.com/?cat=186
皆様も釜石に行く機会がございましたら、ぜひ「みんなの家」にお立ち寄りいただければ幸いです。
※「みんなの家」のオープニングの様子を、各メディアでも取り上げていただきましたので、一部をご紹介します。
2012年6月15日
「釜石商店街のみんなの家」現場レポート vol.11 内装工事完了
こんにちは。伊東豊雄建築設計事務所の高池さんからの現場レポートを元に「釜石商店街のみんなの家」の現場の様子をお知らせします。
おかげさまでいよいよオープニングまであと10日を切りました。
内装工事がほぼ完了しました。
残された外構工事や器具の取付などが終わると竣工となります。
●ボランティア塗装作業
7日から8日までボランティアのメンバーで内壁と木部の塗装作業を行いました。
当初9日までの予定でしたが,たくさんの方が参加してくださったお陰で,2日で終えることができました。
東京から来た伊東塾の8名,神戸から来た神戸芸工大の学生さん1名と共に釜石の住民の方5名が参加してくださりました。
職人さんにご指導いただきながら,通常は2~3回塗りのところを4度重ね塗りをして,非常にきれいに仕上がったと思います。
塗装の手順としては以下の通りです。
(1) 養生
塗装する部分以外をマスキングテープで覆います。
(2)下地調整
合板の継ぎ目の部分とタッカー跡のへこみのある部分をパテ埋めして,
塗装面の下地を平らに整えます。
(3)下塗り
コンセントの開口部廻りや幅木など細かい部分ははけで,
その他の大きな面の部分はローラーで塗ります。
(4)やすりがけ
乾いた面にやすりをかけて,表面をなめらかにします。
(5)上塗り
(3)から(4)の手順を壁全体のむらがなくなるまで何度か繰り返します。
(6)養生外し
塗装が終わり次第すぐに養生を外します。
●花壇作り
7日に増田さん(昨年度伊東塾スタッフ)が千葉から8時間かけてお花を運んできてくださりました。
到着された時,車の中は花で一杯でした。
旬のアジサイやローズマリーなどのハーブ系の草,アイビーなどのつる植物,
繊細な茶花など,見ているだけで元気になるようなたくさんのお花をみんなで植えました。
ボランティアのご協力をいただいた皆さんありがとうございます。大変お疲れ様でした。
●ベンチ取付,照明器具・キッチン取付
12日に家具監修のイノウエインダストリィズの井上さんがベンチの取付をしてくださりました。
塗装を終えた直後は真っ白壁に囲まれた少し静かな印象だったのですが,ラワン合板の
ベンチと手作り家具が入ると楽しい雰囲気が出てきたと思います。
照明器具やキッチンも取り付きました。
●釜石からドイツへ送られたガレキのメッセージ
伊東事務所では,6/9~9/16までドイツのカッセルで行われている「ドクメンタ」http://d13.documenta.de/
というアートの展覧会に,震災復興とみんなの家をテーマにした作品を出展しております。
@リアスなど釜石市民の皆さんにご協力いただいて,「釜石商店街のみんなの家」に
あったガレキに復興への思いをかいていただきました。
無事にそのガレキがドイツに送られ,ブースの角に展示されました。
これはとても反響があったそうで,照明設備の都合上実現しなかったのですが,
展示会場の真ん中に置きたいという声もあったそうです。
この展示はドイツでの展示の後,韓国にも巡回する予定です。
以上長文失礼しました。
ここまでこれたのは本当に皆さんの暖かいご支援とご協力のお陰です。
通常の建築においては,設計・施工監理という立場上,私からの現場レポートは今回で最後ということになります。
しかし,「みんなの家」はできてからが始まりの建築です。
今後も実際に使われている様子などを皆さんと共有したいと思い,引き続きこの勝手なレポートを続けさせていただきます!
23日のオープニングには,ぜひお誘い合わせの上,お越しいただければ幸いです。
皆様にお会いできるのを楽しみにしております。
伊東豊雄建築設計事務所
高池 葉子
2012年5月18日
「釜石商店街のみんなの家」現場レポート vol.7
こんにちは。
「釜石商店街のみんなの家」の様子をお知らせします。
2012年5月16日
「釜石商店街のみんなの家」現場レポート vol.6
2012年5月1日
「釜石商店街のみんなの家」現場レポート vol.5
2012年4月24日
「釜石商店街のみんなの家」現場レポート vol.4
2012年4月20日
「釜石商店街のみんなの家」現場レポート vol.3
伊東豊雄建築設計事務所の高池さんからの「釜石商店街のみんなの家」現場レポート第三弾をお届けします。
2012年4月18日
「釜石商店街のみんなの家」現場レポート vol.2
伊東豊雄建築設計事務所の高池さんから届いた
「釜石商店街のみんなの家」現場レポート第2弾を下記にご紹介していきます。
2012年4月9日
「釜石商店街のみんなの家」現場レポート vol.1
昨年度、若手建築家養成講座で取り組んできた「釜石商店街のみんなの家」について、
しばらくレポートができていませんでしたが、現場の方は、既に工事が進んでいます。
伊東豊雄建築設計事務所の高池さんからの現場レポートより、進捗状況をお知らせしていきたいと思います。
2011年10月14日
「帰心の会」トークセッション、「みんなの家」内覧会
帰心の会(伊東豊雄、山本理顕、内藤廣、隈研吾、妹島和世)では、月1回程度被災地を訪れてこれからの建築やまちづくりを考えるシンポジウムやトークセッションを行っている。「みんなの家」という、人々がくつろぎ、語らう場所を被災地に提供したいと考え、“「みんなの家」をつくろう”という呼びかけを国内外に行っている。
このたび「くまもとアートポリス」東北支援による第1号「みんなの家」(設計: くまもとアートポリスコミッショナ-・伊東豊雄、同アドバイザー・桂英昭、末廣香織、曽我部昌史)が、仙台市宮城野区の福田町南一丁目公園に竣工する機を捉え、宮城野区並びに仙台卸商センターの協力を得て、トークセッションを行う。
出演:
帰心の会(伊東豊雄、山本理顕、内藤廣、隈研吾、妹島和世)予定
タイトル:
東日本大震災から7ヶ月を過ぎて思うこと
定員:
約250名
会場:
仙台卸商センター産業見本市会館
http://www.sunfesta.or.jp/
参加料:
無料(先着順)
日時:
10/25/2011…14:00〜15:30
主催:
帰心の会
同日「みんなの家」の内覧会も予定されている。
◎みんなの家内覧会
日時:9:00~17:00
会場:
宮城県仙台市宮城野区福田町南一丁目7-1 福田町南一丁目公園仮設住宅地内
参加方法:
申込不要(内覧会時間内は自由に見学できます)
アクセス:
【バス】仙台駅西口パスプール4番乗り場より
①300系統「新浜・岡田車庫行き」または310系統「東部工場団地行き」便で「狐塚」バス停下車
所要時間は20分~25分(交通事情により異なります)
②330系統「鶴巻小学校行き」便で「福田町四丁目」バス停下車
所要時間は30分程度(交通事情により異なります)
バス時刻表
http://www.navi.kotsu.city.sendai.jp/dia/route/web/exp.c…
【タクシー】
JR仙石線・陸前高砂駅より約10分