皆さんこんにちは。
今回は2024年11月23日(土)に行われた、後期第3回授業の様子をお伝えします。
だんだん寒くなり歩く足も重くなるこの季節ですが、子どもたちは今日も元気にやってきました!
前回先生方が家に帰っても考え続けることを課題にしていましたが、みんなそれぞれ課題に取り組んでくれました。
いただきます島でどんな場所でどのように過ごすのかもう一度考え直した2週間!
授業前、グループのメンバー同士、それぞれ絵で伝えあったり、配置のアイデアを書いてきたスケッチブックを見せあったりしています。
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2024年11月9日(土)に行われた後期第2回授業の様子をお伝えします。
子どもたちがスタジオに入ると、前回授業でグループ毎に決めたしまなみ海道の島々(向島、因島、生口島、伯方島、大島)の1/50の敷地模型が机いっぱいにできていました。今回の敷地は、4家族が住むとても小さな島です。恵比寿スタジオの模型や先生方の点景を置いて、島の大きさを確認します。
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10月26日(土)に行われた後期第1回の授業の様子をお伝えします!
久しぶりに恵比寿スタジオにやってきた子どもたちはワクワクドキドキしている様子。前期とは違う新しいグループに分かれて、少し緊張しながら着席します。いよいよ後期授業の始まりです!
子ども建築塾では、毎年後期の課題で「まち」について考えます。今年は「いただきます島Ⅱ」と銘打ち、名物料理を提供する島を設計する課題に取り組みます。
どんな景色を見ながら、どんな食べ方をしたいか?その料理に必要な食材をつくるためにはどんな施設が必要か?その島に暮らす人々はどんな暮らしをするのか?さまざまな要素を考えながら島をつくっていきます。
また、前期の個人課題と異なり、4人でひとつの島をつくり上げるグループ課題です。グループメンバーとのチームワークがカギになります!
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前半に引き続き、最終発表会後半の様子をお届けします。
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7月27日、2024年度第3回会員公開講座が開催され、世界の台所探検家の岡根谷実里さんをお迎えしました。明晰な口調と、明るく溌剌とした雰囲気が印象的な岡根谷さんは、世界各地の家庭を訪れ、一緒に料理をしながら、その国の文化や歴史、社会背景を伝える活動をしておられます。現在までに30以上の国と地域を訪れ、170を超える台所で料理を共にされてきたとのこと。日本では小中学校での出張授業や講演活動の他、著書『世界の食卓から社会が見える』(大和書房、2023年)など文章執筆、テレビやラジオへの出演など、幅広い活動を展開されています。
本講座では、フィンランド・ペルー・インドの台所から垣間見える各国の文化と、世界を知る窓としての「食」の可能性について、お話しいただきました。
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8 月 24 日、福岡大学 4 号館多目的ホールで「伊東子ども建築塾福岡 最終発表会」が行われました。
伊東豊雄塾長、講師の先生方、保護者の方々、TA、スタッフなどで会場は満席でした。
広い会場と大勢の人たちを前にしてやや緊張した面持ちの子ども達もいましたが、TA が優しく声を掛けたり、発表の練習をしたりする様子が印象的でした。
4 月から始まった子ども建築塾福岡の今年のテーマは「風と暮らすいえ」。
今回子ども達は、10 回の授業で考えた自分の家を模型や絵を使って、1 人 2 分の持ち時間を使い 18 人の塾生全員が発表しました。
どの作品も魅力に溢れており、最終回のブログは前編・後編に分けて、全作品の発表の模様をグループごとにお届けします。
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6月1日、長年にわたり建築施工の最前線に携わってこられた木谷宗一さんをお迎えして、第3回目の公開講座が開催されました。木谷さんは、1971年から2018年まで竹中工務店に在籍され、工事課長として、数々の建築施工の現場で指揮をとってこられました。また、作業所・技術研究所・技術部門でもご活躍され、これらの豊富な経験を活かし、建築現場におけるものづくりを解説する多くの著書も出版されています。今回の講座では、「建築現場」ってなんだろうというテーマのもと、現代の建築現場の実態や、建築に携わる人々の役割、そして建築技術の進化について、詳細にご解説いただきました。
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9月7日(土)に、前期の最終日となる「楽しい屋上暮らし」発表会を行いました!当日の様子についてお伝えします。
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8月18日(土)に行われた伊東子ども建築塾 福岡第9回の様子お届けします。
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7月20日(土)に行われた伊東子ども建築塾 福岡第8回の様子お届けします。
今回は自分のアイデアや表現を大切に、「つくりながら、描きながら、さらに考えていこう」ということで、TAや講師の先生と相談しつつ、試行錯誤しながら制作を進めました。
まず授業のはじめに、「うつくしいかたち」というタイトルで、九州大学の末廣先生からレクチャーがありました。
「今、模型をつくったり絵をかいたりしているけれど、ものをつくるときにできればうつくしいものをつくって欲しい」とのことでした。
―では、何が美しいのか?
自然の形状にはルールがある
「自然界にある形状は人工的な幾何学図形(〇△□)とは異なり、カチカチしたかたちをしておらず、自然物の形状は、その物が成長する過程で従うルールに基づいて形作られています。例えば、木の枝は太陽光を効率的に受けられるよう曲がった形状をしており、出来るだけ均等に葉に光が当たるようになっていて、地面にきれいな影ができます。そして、人はルールがあるものに美しさを感じるそうです。」
生物の形状
「生物の形状も、遺伝子に従ってルールに基づいて形作られています。虫の体の模様や形状、植物の断面図から成長過程がわかります。
(例:植物、動物―ア-ティチョーク、キウイ、サンゴ、巻き貝)」
無生物の形状
「風が吹くから波ができ、波に洗われた石は、水の流れによってかたちづくられています。
砂漠の石は結晶が固まり成長することで特徴的なかたちになります。こうした無生物の形状も、自然の法則に従ってできていて、そこに美しさがあります。」
ちなみに石の画像は糸島の波際で先生が撮影したものだそうです。
火の形状
「ろうそくの炎は、空気の流れを表しています。炎は酸素が反応して二酸化炭素になり、そのときにエネルギーが放出されて光が出ます。炎の形状は、空気の揺らぎに従って変化します。けむりも空気が揺らぎ、そのゆらぎがけむりのかたちになっています。」
最後に先生から、「このように何らかのルールに従ってかたちをつくると、“うつくしいかたち”が生まれる。制作するときにこのような自然のかたちを参考にしてほしい。」とお話がありました。
長年自然と向き合い、美しい建物をつくるために尽力されてきたことがわかります。
つづいては、子どもたちの作業風景の一部をご紹介します。
中間発表では森と海の風が家の中で混ざり合うアイデアを発表してくれた彼女。
前回までは絵で表現していた建物を模型で立体にしていました。
最初は古森先生のスケッチで「こんなイメージかな?」と話しながらイメージを膨らませます。
風が混ざる表現をどのようにつくっていくか、試行錯誤していましたが、ビニールテープを割いて表現することになったようです。
家の中に水槽もつくっていくということで、どのような家になるか楽しみですね。
木の幹の中に家があるこの案は、緑がたくさんあることで悪い風から守ってくれるやさしい風との暮らしを表現しようとしているそうです。
完成形はイメージできているようで、TAと一緒にどのように模型で表現していくか手を動かしながら考え、枝や窓をつくっていきました。
丁寧に作業している姿が印象的でした。
風の気分によってかたちが変わる家、ということで、前回から中間発表でのカラフルな虹と綿のアイデアをどのようにかたちにしていくか考えていた彼。
ゆらゆらふわふわしている状態をどう表現するか悩んでいましたが、坂田先生や井手先生からのアドバイスもあり、雲みたいに浮いているダイナミックな模型になっていきました!
土地自体が浮いている表現にしたい、ということで、床を上げて土地の下に雲をつけることにしたようです。一気に模型が出来上がっていきましたね!
子ども建築塾も残すところあと2回となりました。
子どもたちが個性豊かな風との暮らしをどのように完成させていくのか、とても楽しみです!
次回もよろしくおねがいします。
佐藤 茜(ブログ取材担当)