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みなさん、こんにちは。工学院大学大学院修士2年の関野雄介です。

5月13日に行われた前期3回目の授業「見学会に行こう!」についてお伝えします。今年は、建築家の妹島和世さんが設計された「団子坂の家」に住宅見学に行きました。どしゃぶりの雨の中、グループごとに分かれて待ち合わせ場所に集合です。予定の時間が近づいてくると、だんだんと子どもたちが集まってきました。全員集まって、いざ出発です。

待ち合わせ場所から団子坂の家まで、車が通れないほど細い道をいくつもたどります。ようやく家が見えると、たくさんの声が聞こえてきました。「木とガラスの家だ!」「中は、どうなっているんだろ?」「うちの玄関とは違うぞ!」今まで見たことない家を目の前にしてみんな、興味津々です。

前のグループの見学が終わり、30分間の見学時間のスタートです。まず玄関から入ってすぐにあるリビングで、設計した妹島さんから「この家がどんなふうにできたか」を教えてもらい、自由に見学しました。

リビングは、地面と同じレベルのコンクリートでできた床から300mmほどの位置に、大きな木の床が置かれています。本棚があるので、その小さな段差に腰掛けて本を読むことができます。窓は、地面に近いところにあります。そのため隣に住んでいる人の視線は気になりません。また、地面に生えている植物を見ることができるため、植物も一緒に暮らしているみたいです。

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4月29日、快晴で敷地調査日和となった日に子ども建築塾前期第2回の授業が行われました。

今回の授業は、2班に分かれて行動し、それぞれ最初の1時間で「みんなの家」の敷地を実際に見に行き、その後、スタジオに帰って1時間、1〜2種類の素材を選んでスタディ模型をつくり、思いついたアイデアをかたちにするという流れでした。

前回は「みんなの家」のイメージを各グループで話し合いましたが、今回は「みんなの家」を建てる敷地を見に行きました。実際に足を運んで、周りの家にはどんな人が住んでいるか、どんな人が通るのか、どんな音や匂いがするか、五感を使ってどんな敷地か感じとれるように、というアドバイスがありました。子どもたちは急な斜面に座ってみたり、上り坂と下り坂を交互に行き来したりと、筋覚など、五感以外の感覚も使いながら、敷地調査を行っていました。中には坂道を転がってみるという、大人にはなかなかできない敷地の感じ方をしている子もいました。

坂道の上下で、見える景色が異なったり、「アスファルトに座ると、少し硬いけど、日向だとおしりが暖かくて、日影だとひんやりしていて気持ちいい」など、さまざまな発見がありました。また、敷地調査の最中は、あまり通行人がいなかったのですが、敷地周辺に自転車が11台も駐車されていることから、自転車が移動手段に使われていることや、猫よけのペットボトルから、野良猫がいることなどが分かりました。

この敷地は昨年度の後期のBグループの敷地の一部であり、昨年度から引き続き子ども建築塾に参加している子が去年発見したことを他の子に教える姿も見られました。今回が、新しいメンバーになって2回目の授業ですが、この敷地調査で同じグループ以外の子とも話し、少しずつ子どもたち同士での交流も生まれてきたように感じます。

実際に、前回考えた自分の「みんなの家」を想像して、「ここに高いものを建てたら圧迫感を感じるからやめよう」とアイデアを練り直したり、敷地周辺の住宅からの景色を想像し、窓からどんな景色が見えるといいか考えたり、小さい敷地の中で、「ここは好きだけど、ここは変えたい」などと、子どもたちそれぞれの敷地調査の仕方がありました。

スタジオに戻ると、すぐにスタディ模型の制作に取りかかりました。今回は、「ひとまずアイデアをかたちにする」という目標で、短時間で模型をつくり、それに対して意見を出し、手を動かしながら考えるという作業を行いましたが、全体的に、機能とかたちがまだ結びついていないように感じました。

今回の敷地調査で、想像以上に敷地が小さくて驚いたようで、前回は「バスケをしたい」や「カフェをつくりたい」などの意見がありましたが、この小さい敷地で何ができるのか、何をする場所をつくるかという問題に悩まされていました。恥ずかしながら、TAの私にとっても今回の課題は昨年以上に難しく、子どもたちと一緒に「ああでもない、こうでもない…」と考えております。

前回の授業でも考えましたが、「みんなの家」の「『みんな』とは誰か」という問題にも突き当たります。その「みんな」が、どれくらいの人数かによっても、そこでの行動が変わるでしょう。

自分の一番したいことをもう一度考えてみると良いかもしれません。
例えば、「バスケをしたい」と言っていた子は、「体を動かすこと、汗を流すこと、友達と力を合わせること…」や、「カフェをつくりたい」と言っていた子は、「おいしいものを食べること、友達と会って話すこと…」など、バスケやカフェのどんなところが好きなのか、次のスタジオでの授業で一緒に考えていきたいと思います。

犬など動物も含めた「みんな」を考えた子もいましたが、その動物にとっての坂道と、人にとっての坂道は違うかもしれません。子ども目線と大人目線でも坂道の捉え方に違いが出るかもしれません。前回の授業で、伊東先生や、アストリッド先生は「老人が楽に歩けるように工夫したら、どんどん歩けなくなってしまう。老人は坂道を歩かなきゃいけないんだ。」と少し笑いながらおっしゃっていました。

次回の授業は住宅の見学会なので、次にスタジオに集まるのは少し時間が空きますが、敷地調査で発見したこと、感じたことを他の子とも共有し、各々の「みんな」の捉え方について考えられるといいですね。

「みんなの家」の敷地は、恵比寿スタジオから歩いてすぐのところにあり、確かめたいことがあったら、すぐに足を運べます。授業中行き詰まったりしたときに、敷地に足を運ぶのも良い気分転換になったり、そこで新たに何か発見できるかもしれません。私も子どもと一緒に大いに悩んで、話し合いながら「みんなの家」について考えていきたいと思います。

日本女子大学住居学科4年 下田彩加

2016年度から始まった「大山祇神社参道の花道計画」、このゴールデンウィークに本格的にスタートしました。まずは「大三島みんなの家」の庭に花を植えることになり、2日間にわたって花の植付けワークショップを開催しました。

今回のアドバイザーとして、伊東建築塾の講師でもあるランドスケープデザイナーの山﨑誠子さんと大三島の自然を守る会の小澤潤さんからご指導をいただきながら楽しく作業を行いました。1日目は花を植えるための準備として、雑草抜き、土づくり、植える花の選定、花の植え方のプランニング、花のネームプレートづくりを行い、2日目に備えました。


▲雑草を抜き終えたら土づくり。元々の庭の土(真砂土)に腐葉土、栄養剤を混ぜてつくります。できた土は均してかたちを整えます。


▲近くのホームセンターへ。植える花を選びに行きました。

今回は丈夫で育てやすいマリーゴールド、ニチニチソウ、タルーベルグデージー、ナスタチウム、マリーゴールド、ブルーサルビア、ポーチュラカ、アズーロコンパクトを植えることになりました。

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みなさん、こんにちは。
4月15日に行われた子ども建築塾第1回の授業の様子をお伝えします。

さて、今年度もいよいよ子ども建築塾がスタートしました。今日はその第1回目です。私たちTAも塾生の子どもたちと初対面でドキドキしながら待っていました。塾生は少し緊張気味でスタジオに入ってきましたが、グループごとに分かれて、授業が始まるまでにTAとおしゃべりしたり、自己紹介をしたりしました。

はじめに、伊東豊雄先生やアストリッド・クライン先生、太田浩史先生、塾のスタッフからの自己紹介がありました。先生方もこの日が来るのをいかに楽しみにされていたかがよく伝わってきました。

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みなさま、こんにちは。3月20日、大三島での合宿2日目はラジオ体操から始まりました。宿舎前の庭で輪になって、元気に体を動かしていました。

今日は待ちに待った「バンブーハットをつくろう!」ワークショップの当日です。昨日は竹を切って、どういう素材なのかを確認しましたが、果たして、どのような作品ができるのか、とてもワクワクしていました。

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みなさま、こんにちは。子ども建築塾TAの塩田です。
3月19、20日に大三島で行われた子ども建築塾大三島合宿の様子をお伝えします。

集合場所の福山駅からみんなでバスに乗って大三島に向かいました。ここからいよいよ合宿のスタートです!1日目は、ミュージアムの見学、竹の伐採、レクチャーと続いていきます。まずは大三島みんなの家で昼食を食べ元気をチャージし、その後はミュージアムに向かいました。

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2017年2月も半ばを過ぎると、少しずつ春の気配が感じられてきました。2016年度最後の公開講座では、「Soup Stock Tokyo」やネクタイブランド「giraffe」などを運営する株式会社スマイルズ(以下、スマイルズ)の遠山正道さんにお越しいただきました。「それぞれの人が自分の領域だけでは立ち行かなくなってきている」という言葉から、起業のきっかけや理念を語ってくださいました。

三菱商事に勤めていた遠山さんが起業したきっかけは絵の個展の開催でした。とあるプロデューサーに「遠山くんの夢はなに?」と聞かれ、「個展をやってみたいかな」と答えたことから、1年後の33歳のときに個展を開くことを決心しました。しかし、イラストの仕事はしていたものの、ちゃんとした絵は一枚も描いたことがなく、筆も持ったことがなかったという遠山さん。そこでタイルの絵付けに挑戦することにし、さらにタイルは土からできていることから筆ではなく野菜や果物で描き始めました。1年で70点の作品を制作し、代官山にあるHILLSIDE TERRACEで個展を開催しました。その経験はとても楽しく、絵も全て売れましたが、「おかげさまで夢が叶いました!」と言ったところ、「これは夢の実現なんかじゃない、ここからがスタートだろ」と言われたそうです。

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伊東建築塾が始まった同じ時期の2011年に、大三島に伊東豊雄建築ミュージアムが開館したことをきっかけに、伊東豊雄や塾生たちが島に通うようになり、大三島みんなの家の改修や農業のイベントなど、さまざまな活性化の活動を行ってきました。たくさんの小さなプロジェクトを積み上げてきた結果、少しずつ進んでいる実感もありますが、これからはさらなるプロジェクトの実現に向けて、2016年度まで活動してきた塾生講座の名前を「大三島ライフスタイル研究所」に改め、新しいスタートを切りました。プロジェクトの目標もさらに明確に提示して、これからのライフスタイルを描くために活動していきたいと考えています。

早速今年度より新しく加わったプロジェクトメンバーを迎えて、4月15日に恵比寿スタジオでキックオフミーティングを行いました。今年は引き続き建築家から、構造エンジニア、家具デザイナー、ランドスケープデザイナー、大三島の農家さんといった幅広い分野で活躍している方々がアドバイザーを務めてくださることになりました。また、新メンバーの中では、大三島出身や大三島に縁のある方が多く、島でのつながりがさらに広がっていく予感がしました。

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2017年3月11日、2016年度子ども建築塾の公開発表会が恵比寿ガーデンプレイス内にあるCOMMON EBISUにて開催されました。2層吹き抜けの陽の差し込む明るい空間で、子どもたち一人ひとりが恵比寿のまちを敷地に、半年間取り組んできた「まちの中で、自然とともにくらそう!」という課題の成果を、元気よく発表しました。発表前は、いつもと違う場所での発表に緊張している様子でしたが、マイクを手に取ると、それぞれが自信を持って考えやアピールポイントを話していて、とても頼もしい光景でした。まずは、子どもたちの発表内容を紹介していきます。

最初に発表をしたのは、Cグループの4人です。Cグループの敷地の特徴は家と家の距離が近く密集していて、道路幅も狭く、軒先で植木を育てている人も多い場所です。

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みなさま、こんにちは。芝浦工業大学3年の髙橋侑平です。2月25日は、発表会前の最後の授業でした。前回の授業に引き続きプレゼンボードづくりをしました。TAのお兄さんお姉さんや先生方からアドバイスを受けながら、和気あいあいとした雰囲気の中で楽しみながらも集中して作業を行いました。

作業を始める前に、アストリット先生に「とにかく楽しくやってね〜」、「あと私がいつも言ってることは何?」という呼びかけに対して「カラフル〜」という子どもたちの元気な返答がありました。そんなこともあり、みんなプレゼンボードをカラフルで楽しい雰囲気に仕上げようとしていました。サルスベリがテーマの子はピンク色、ぶどうがテーマの子は紫色など、自分の色を意識しながら、TAとタイトルや模型写真について相談しながら仕上げていきました。

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