ブログ: 公開講座

6月4日、ファッションデザイナーで、NAOKI TAKIZAWA DESIGN INC. の代表を務めておられる滝沢直己さんをお招きし、本年度第3回目の公開講座が開催されました。滝沢さんは、イッセイミヤケのクリエイティブディレクターを経て2007年に独立されたのち、天皇皇后両陛下(現・上皇上皇后両陛下)や秋篠宮皇嗣殿下の衣装デザイン、ユニクロのデザインディレクターなどを歴任してこられました。
今回の講座では、これまで滝沢さんが取り組んでこられたプロジェクトの内容やそこで得られたご経験についてご紹介頂いたのち、「ファッション」とは何か?という本講座テーマに対する滝沢さんの見方をファッション史に沿ってお伺いしました。


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5月21日、劇作家・演出家・役者としてご活躍の野田秀樹さんをお招きして、第2回目の公開講座が開催されました。高校時代に演劇の世界に飛び込まれた野田さんは、1976年大学在学中に「劇団夢の遊眠社」を結成し、演劇ブームの火付け役となります。1992年に文化庁芸術家在外研修員制度で渡英されたのち、1993年にNODA・MAPを設立。これまでに、歌舞伎やオペラの脚本・演出、英語劇など、多彩な活動に取り組んで来られました。
今回の講座では、演劇と“偶然”(=accident, encounter, chance)との親和性について、野田さんご自身のキャリアとそれを支えた数々の“偶然”エピソードに沿って、お伺いしました。

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4月16日、彫刻家の名和晃平さんをお招きし、本年度最初の公開講座が開催されました。名和さんは、彫刻家として様々な素材や技術を駆使した表現を生み出すかたわら、自身の主催するスタジオ「Sandwich Inc.」を拠点に、建築や舞台美術など様々なプロジェクトを手掛けています。

今回の講座では、これまでの名和さんの活動とインスピレーションの源を振り返りつつ、近年の創作活動についてお話を伺いました。 > 続きを読む

2月19日、文筆家・文化芸術プロデューサの浦久俊彦さんをお招きし、本年度最後の公開講座が開催されました。浦久さんは、音楽監督や文化アドバイザーとして音楽文化の振興にご尽力されているほか、音楽塾塾頭として音楽の力をまちづくりに活かす人材育成に取り組んでおられます。また、『138億年の音楽史』(2016年、講談社)『「超」音楽対談 オーケストラに未来はあるか』(2021年、アルテスパブリッシング)をはじめとする諸著作を執筆されており、音楽学・歴史社会学・哲学等の知識に支えられた深い洞察力を駆使し、“音楽”について枠組みに捉われることのない思索を重ねてこられました。

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2021年12月25日、小劇場演劇第1世代の旗手として演劇に関する多方面でご活躍されてきた串田和美さんをお迎えし、本年度5回目の公開講座が開催されました。串田さんは、ご有志の方々と共に1966年に劇団自由劇場(後にオンシアター自由劇場と改名)を結成され、演出を手掛けられた「上海バンスキング」など数々のヒット作を生み出してこられました。さらに、1985年にBunkamuraシアターコクーンの芸術監督に就任して設計段階から同劇場立ち上げに関わられたほか、2003年にはまつもと市民芸術館館長兼芸術監督(2021年4月から総監督)に就任され、文化芸術が賑わいをもたらすまちづくりに尽力してこられました。

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11月27日、グラフィックデザイナーの佐藤卓さんをお招きし、本年度4回目の公開講座が開催されました。「出自を示すためにグラフィックデザイナーと名乗り続けている」とおっしゃる佐藤さんですが、その活動内容は、商品開発・パッケージデザイン・シンボルマークデザイン・アートディレクション・子ども向け教育番組の総合指導・展覧会の企画、開催など、多岐にわたります。これらの多様なデザインのお仕事を通して、佐藤さんは常に「これも実はデザインなのでは?デザインとはなんだろうか?」と自問自答されているそうです。今回の講座では、佐藤さんが携わってこられた多様なプロジェクトにまつわるお話を伺い、参加者の皆さんと共に「『デザイン』ってなんだろう?」というテーマについて考えました。


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11月6日、都市史がご専門の建築史家・陣内秀信さんをお招きし、本年度第3回目の公開講座が開催されました。陣内さんは、長年イタリア都市について研究をされてきました。学生の時に3年間(1973-1976年)、法政大学に勤め始めてから1年間(1991年)、イタリアに滞在して調査研究をなさったほか、パンデミック以前は毎年3回ほど現地を訪問してこられたそうです。さらに、その経験を踏まえた視点で、東京を中心に日本の都市についても研究し思索を重ねてこられました。

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6月12日、生物学者の福岡伸一さんをお招きし、本年度第2回目の公開講座が開催されました。福岡さんは、分子生物学者としての研究活動の傍ら、多数の名著(生物学はもちろん画家フェルメールに関するご著書も!)や多様なメディアでのご発言を通して、サイエンスの魅力をわかりやすく世間に発信されてきました。

今回の講座のテーマは「『生命』って何だろう?」。台湾やガラパゴス諸島での実地調査で福岡さんが体験されたこと・考えられたことを起点に、これまで「生命」の本質を探求してきた科学者たちの営みも踏まえつつ、「生命」とは何か、という問に対する福岡さんのお考えをわかりやすくご説明いただきました。

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5月29日、伊東建築塾恵比寿スタジオにて、本年度第1回目の公開講座が開催されました。今年度の公開講座を貫くキーワードは「何だろう」。各回様々な分野から講師を迎え、子ども(小学生高学年程度)でも理解できる明快な言葉で各分野の本質について語っていただこうと企画しております。そのような趣旨を踏まえ、今年度の公開講座では、子ども建築塾メンバーにも参加していただきます。2021年度の公開講座の場が、子どもから大人まで多様な人々を交えた議論の機会となることにスタッフ一同期待を寄せております。

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2021年4月26日、コロナ禍により延期されていた2020年度第6回目公開講座が開催されました。今回の講座は、本塾が2011年以来行ってきた愛媛県今治市に位置する大三島での活動報告を主旨としています。島の状況を長年追ってきたメンバーとして、みんなの家スタッフとして活躍されてきた関戸沙里さん、神奈川県三浦郡葉山町の事務所と大三島を行き来しつつ島での各種プロジェクトに携わって来られた近藤奈々子さんを講師に迎えての講座となりました。

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