ブログ: 公開講座

4月16日、彫刻家の名和晃平さんをお招きし、本年度最初の公開講座が開催されました。名和さんは、彫刻家として様々な素材や技術を駆使した表現を生み出すかたわら、自身の主催するスタジオ「Sandwich Inc.」を拠点に、建築や舞台美術など様々なプロジェクトを手掛けています。

今回の講座では、これまでの名和さんの活動とインスピレーションの源を振り返りつつ、近年の創作活動についてお話を伺いました。 > 続きを読む

2月19日、文筆家・文化芸術プロデューサの浦久俊彦さんをお招きし、本年度最後の公開講座が開催されました。浦久さんは、音楽監督や文化アドバイザーとして音楽文化の振興にご尽力されているほか、音楽塾塾頭として音楽の力をまちづくりに活かす人材育成に取り組んでおられます。また、『138億年の音楽史』(2016年、講談社)『「超」音楽対談 オーケストラに未来はあるか』(2021年、アルテスパブリッシング)をはじめとする諸著作を執筆されており、音楽学・歴史社会学・哲学等の知識に支えられた深い洞察力を駆使し、“音楽”について枠組みに捉われることのない思索を重ねてこられました。

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2021年12月25日、小劇場演劇第1世代の旗手として演劇に関する多方面でご活躍されてきた串田和美さんをお迎えし、本年度5回目の公開講座が開催されました。串田さんは、ご有志の方々と共に1966年に劇団自由劇場(後にオンシアター自由劇場と改名)を結成され、演出を手掛けられた「上海バンスキング」など数々のヒット作を生み出してこられました。さらに、1985年にBunkamuraシアターコクーンの芸術監督に就任して設計段階から同劇場立ち上げに関わられたほか、2003年にはまつもと市民芸術館館長兼芸術監督(2021年4月から総監督)に就任され、文化芸術が賑わいをもたらすまちづくりに尽力してこられました。

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11月27日、グラフィックデザイナーの佐藤卓さんをお招きし、本年度4回目の公開講座が開催されました。「出自を示すためにグラフィックデザイナーと名乗り続けている」とおっしゃる佐藤さんですが、その活動内容は、商品開発・パッケージデザイン・シンボルマークデザイン・アートディレクション・子ども向け教育番組の総合指導・展覧会の企画、開催など、多岐にわたります。これらの多様なデザインのお仕事を通して、佐藤さんは常に「これも実はデザインなのでは?デザインとはなんだろうか?」と自問自答されているそうです。今回の講座では、佐藤さんが携わってこられた多様なプロジェクトにまつわるお話を伺い、参加者の皆さんと共に「『デザイン』ってなんだろう?」というテーマについて考えました。


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11月6日、都市史がご専門の建築史家・陣内秀信さんをお招きし、本年度第3回目の公開講座が開催されました。陣内さんは、長年イタリア都市について研究をされてきました。学生の時に3年間(1973-1976年)、法政大学に勤め始めてから1年間(1991年)、イタリアに滞在して調査研究をなさったほか、パンデミック以前は毎年3回ほど現地を訪問してこられたそうです。さらに、その経験を踏まえた視点で、東京を中心に日本の都市についても研究し思索を重ねてこられました。

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6月12日、生物学者の福岡伸一さんをお招きし、本年度第2回目の公開講座が開催されました。福岡さんは、分子生物学者としての研究活動の傍ら、多数の名著(生物学はもちろん画家フェルメールに関するご著書も!)や多様なメディアでのご発言を通して、サイエンスの魅力をわかりやすく世間に発信されてきました。

今回の講座のテーマは「『生命』って何だろう?」。台湾やガラパゴス諸島での実地調査で福岡さんが体験されたこと・考えられたことを起点に、これまで「生命」の本質を探求してきた科学者たちの営みも踏まえつつ、「生命」とは何か、という問に対する福岡さんのお考えをわかりやすくご説明いただきました。

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5月29日、伊東建築塾恵比寿スタジオにて、本年度第1回目の公開講座が開催されました。今年度の公開講座を貫くキーワードは「何だろう」。各回様々な分野から講師を迎え、子ども(小学生高学年程度)でも理解できる明快な言葉で各分野の本質について語っていただこうと企画しております。そのような趣旨を踏まえ、今年度の公開講座では、子ども建築塾メンバーにも参加していただきます。2021年度の公開講座の場が、子どもから大人まで多様な人々を交えた議論の機会となることにスタッフ一同期待を寄せております。

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2021年4月26日、コロナ禍により延期されていた2020年度第6回目公開講座が開催されました。今回の講座は、本塾が2011年以来行ってきた愛媛県今治市に位置する大三島での活動報告を主旨としています。島の状況を長年追ってきたメンバーとして、みんなの家スタッフとして活躍されてきた関戸沙里さん、神奈川県三浦郡葉山町の事務所と大三島を行き来しつつ島での各種プロジェクトに携わって来られた近藤奈々子さんを講師に迎えての講座となりました。

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2021年4月17日、コロナ禍により延期されていた2020年度第5回目公開講座が、建築家でくまもとアートポリス(KAP)アドバイザーの桂英昭さん、建築家の千葉学さん、建築家の岡野道子さんをお招きして開催されました。御三方とも、「建築家は災害を経た地域に対してどのようなお手伝いができるのか?」という問いに向き合い、様々な実践に携わってこられました。今回の講座では、2016年の熊本地震後の実戦例として、桂さんからはKAPアドバイザーとして応急仮設住宅と「みんなの家」を計画されたお話を、千葉さんからは各地域に公民型の「みんなの家」を設計されたお話を、岡野さんからは被災後の生活の中で生まれるコミュニティやその継続性についてのお話をお伺いしました。

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第4回公開講座『公共建築の役割』(講師:東北大学/小野田泰明さん、くまもとアートポリスアドバイザー/曽我部昌史さん)

10月3日、東北大学教授・建築計画者の小野田泰明さん、神奈川大学教授・建築家でくまもとアートポリス(KAP)アドバイザーの曽我部昌史さんをお招きして、伊東塾恵比寿スタジオでの対面とウェビナーとの併用形式にて、第4回公開講座が開催されました。小野田さんは行政と建築の橋渡し役として多数の公共建築プロジェクトに携わってきた経験、曽我部さんはKAPアドバイザーとして公共建築のコンペティション審査員を務めてきた経歴を、それぞれお持ちです。今回の講座では、お二人の活動に関するお話を踏まえて、地域や社会における公共建築の役割や、公共建築プロジェクトを通して建築家が地域の未来に与えうる良い影響について、活発な議論が行われました。

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